この連載では、みなさんからフォーム・セミナーや、感想に寄せられたご質問に孫さんが回答していきます!今回の質問はこちらです。
Q.地方在住で、進学できる中学・高校の選択肢がほぼありません。都市部の子と比べてスタートから不利ではないかと感じています。田舎に住んでいても打開策はあるでしょうか?また、地方であることが逆に有利に働く場面はあるのでしょうか?
むしろ田舎の方が、大学入試では圧倒的に有利です
はっきり言います。今の大学入試において、地方出身者は非常に有利な立場にあります。
選択肢の少なさは確かに悩ましい。でも、それは裏を返せば「地方で高校生活を送ったという事実そのものが武器になる」ということです。
「全国自己推薦入試」が今、爆発的に増えている
あまり知られていませんが、各都道府県別に枠が設けられた「全国自己推薦入試」という制度が、今非常に増えています。早稲田大学の社会科学部や慶應義塾大学の法学部、医学部など、有名大学でも導入が広がっています。
この入試は、地方から上京してくる学生を積極的に取り込むことを目的としています。実際に、山口県の田舎に住む高校生が地元の市長にプレゼンをするというプロジェクトを自分で立ち上げ、その実績をもとに難関大学に合格したケースもあります。
東京の大学は、地方出身者を「欲しがっている」
なぜこうした流れが生まれているかというと、文部科学省が東京の大学に対して「地方出身者の入学割合を増やすように」と強く求めているからです。
つまり、大学側も地方の学生を積極的に迎え入れたいという事情があります。都市部の学生と横並びで戦うのではなく、地方出身者として地域に根ざした活動をしてきた学生が、総合型選抜・推薦入試の文脈で非常に評価されやすくなっているのです。
高校3年間で「地域を動かす活動」を一つ作る
やるべきことはシンプルです。高校3年間で、自分が住む地域や自治体に関わる活動を一つ作ってください。
自治体へのプレゼン、地域課題の調査・提言、地元産業や文化の発信など、何でも構いません。「地方に住んでいるからこそできたこと」が、そのまま志望理由書の核になります。
一つ注意点があります。地方の高校の先生は、この制度を知らないことが多いです。 担任の先生の進路指導を待っているだけでは、この入試を活用できないまま終わってしまいます。ご家庭で積極的に情報を取りにいくことが重要です。
田舎だからこそ書けるストーリーがある。その視点で高校生活を設計してみてください。
