高校では高3を見据えた進路指導などが活発になり、進路や受験対策を意識し始めた高校2年生も多いのではないでしょうか。


また、「周囲と見比べて出遅れているのでは」と不安に思うこともあるかもしれません。


そこで今回は高2向けに、冬以降にどのような対策をすると良いかを解説します。また、目安となる時間や模試の活用方法なども紹介します。

高2の冬から大学受験の対策を始めるのは遅い?

高2の冬は受験対策を始めるにあたって一概に遅いとは言えず、志望校のレベル感にもよりますが、多くの受験生が受験対策を本格化させる時期です。

そのため、今から計画的に対策を進めていくことが大切になります。

高2の冬は現役合格の分かれ目

高校3年生になってから本格的に受験勉強を始める受験生と比べて、高校2年生の冬から取り組み始めれば、周囲よりも一歩リードすることができます。

この時期に英語・数学・国語などの基礎をしっかり固めておけば、高3になってからの応用演習に余裕を持って取り組めます。理科や社会などの対策にも十分な時間を割くことができるでしょう。


一方、基礎固めを後回しにすると高3の演習についていけなくなる恐れもあるため、高2の冬こそが受験の成否を分ける重要な時期です。


まずは苦手分野の洗い出しなど、できることから始めてみましょう。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

多くの受験生が高2までに受験対策を始めている

じゅけラボ予備校の調査によれば、第一志望の国公立大学に現役合格した人のうち約5割が高2までに受験勉強を始めています。

私立については、難関私立大学の合格者は約6割が高2までに受験勉強を始めており、その他の私立大学の合格者も約4割が高2までに受験勉強を開始しています。

大学の区分

高2までに
受験勉強を始めた人の割合

高3以降に
受験勉強を始めた人の割合

国公立大学の現役合格者

55.2%

44.8%

私立大学の現役合格者
(難関私立大学)

60.5%

39.5%

私立大学の現役合格者
(その他の私立大学)

37.0%

63.0%


志望校の難易度によって必要な準備期間は異なりますが、現役合格を目指す場合、残された時間は決して多くありません。


それを意識して高2のうちからスタートを切れるかどうかが、合格のカギになると言えるでしょう。

高2の冬のうちにやるべき大学受験の対策・準備を5つ紹介

では具体的にどのような勉強をすれば良いのでしょう。

まず勉強すべき教科や復習の仕方、入試問題の概要をつかむことなど、大きく分けて5つの内容を紹介します。

  • 英語と数学の基礎を完璧にする
  • 苦手分野を克服する
  • 志望校の出題傾向を過去問から読み解く
  • 1月に行われる共通テストを実際に解いてみる
  • 長時間机に向かう習慣やスキマ時間を活用する癖をつける

1、英語と数学の基礎を完璧にする

文系・理系を問わず、入試で配点が高く、習得に時間がかかる英語と数学は、高2冬から優先して対策してください。

英語については、単語帳を1冊覚え切り、英文法も一通り身につけることが目標です。余裕があれば長文読解にも取り組みましょう。

数学に関しては、教科書レベルの公式や例題、典型的な解法パターンを完璧に定着させるのが望ましいです。基礎が固まってきたら、応用問題にも挑戦してみてください。


英語と数学は、一朝一夕では伸びにくい教科でもあります。毎日少しずつ学習して土台を完成させておくことが重要です。

2、苦手分野を克服する

高3に進級すると、過去問や実践演習が中心となり、基礎に戻って学び直すことができる時間は大幅に減ります。

そのため、高2冬のうちに苦手分野を洗い出しておきましょう。これまでの定期テストや模試の成績を振り返り、つまずいている単元を明確にしてください。


特に苦手な部分は、高1や中学レベルの参考書・教科書まで戻り、時間をかけて一つずつ学び直します。


苦手だった分、克服できたときの伸び代は大きいです。放置せずに基礎から丁寧に復讐することで、高3からの応用演習も難なく解けるようになるでしょう。

3、志望校の出題傾向を過去問から読み解く

志望校合格に向けて効率的な学習を進めるには、早い段階で入試の特徴を知ることが欠かせません。

高2冬から赤本を購入し、過去問を確認してみましょう。特に、以下のポイントをチェックしてください。

  • 解答方式、試験時間、大問の数
  • 各教科の出題傾向や頻出分野
  • 設問ごとの配点や問題の難易度


また、実際に解いてみることで、志望校が求める学力と現在の自分とのギャップを把握できます。

早めに志望校を意識した勉強へ切り替え、自分に合った対策を進めていきましょう。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

4、1月に行われる共通テストを実際に解いてみる

本番を想定して、共通テストを実際に解いてみましょう。本番と同じ制限時間内にどの程度まで解き切れるのかを把握します。

実際に解いてみることで、解答スピードの速さや時間配分の難しさを体感できます。


思ったように解けない場合でも、どの教科がどのような問題につまづいたのかを分析することで、今の自分に足りない力を明確にすることが可能です。


早い段階で自分の現在地を知っておくことで、受験生としての意識を高め、高3でのスタートダッシュを切れるようになります。

5、長時間机に向かう習慣やスキマ時間を活用する癖をつける

高3の本格的な受験期に備え、高2冬のうちに毎日勉強する習慣を身につけておきましょう。


高3では平日4〜6時間、休日8〜10時間ほどの学習時間が必要になるため、まずは平日3時間、休日5時間など、無理なく続けられる時間を決めて毎日継続することが大切です。

また、通学中の電車や休み時間の10分なども、英単語の暗記などに活用する癖をつけましょう。


高3になってから急に勉強量を増やすのではなく、今のうちから受験生としての生活リズムを作っておくことが大切です。

なぜ高2の冬の模試が重要?結果を最大限に活かす方法も解説

高2冬の模試は受験に向けた現在地を確認する絶好の機会です。

全国規模の試験を受けることで、自分の全国における立ち位置だけでなく、現時点での学力も客観的に把握できます。


志望校合格に必要な点数と現在の得点との差を確認し、目標までどのくらい順調に進めているかを明確にしましょう。


そして模試の結果から苦手分野や基礎の抜けを可視化し、高2の冬休み・春休みに何を重点的に勉強するか計画を立てることが大切です。

・自己採点をする

模試は受けて終わりにせず、できるだけ当日の夜までに自己採点を行いましょう。どの問題で点を落としたのか、正解だと思っていた問題にどのような勘違いがあったのかを明確にします。

間違えた問題は「もう少しで解けそうな問題」と「全く歯が立たなかった問題」に分け、対策の優先順位を決めましょう。


まだ記憶が新しいうちに分析を始めることでモチベーションを保ち、結果が帰ってくるまでの時間も有効活用できます。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

・間違えた原因を分析する

そして模試の復習では「なぜ間違えたのか」を徹底的に分析しましょう。

公式や英単語の暗記不足なのか、ケアレスミスなのか、時間不足で解けなかったのかなど、原因を具体的に分類していきます。


また、勘で正解した問題も「理解して解けた」とは言えないため、不正解と同じように扱い、知識や理解に不足がないか確認しましょう。

間違えた問題はその場で解き直し、同じ問題が出ても間違えないための対策をノートなどに書き出しておくと効果的です。


次に似たような問題が出ても必ず得点できるように復習しましょう。

・弱点分野の復習を勉強スケジュールに組み込む

見つかった弱点は、そのままにせず解消するための具体的な計画を立てましょう。

「次の定期テストまでにこの分野のワークをやり直す」など、期限と取り組むタスクを決め、毎日の学習計画に組み込むことが大切です。


復習では解説を読むだけで終わらせず、実際に問題を解き直したり、類似問題に挑戦したりして、実際に手を動かしながら確認しましょう。

また、一度の復習ですぐに定着するとは限らないため、2週間後や1カ月後など時間を空けて再度解き直すことも重要です。

高2の冬休みの過ごし方

学校の授業が進まない冬休みは、朝から自学自習に取り組む習慣を確立する絶好の機会です。

後回しにしてきた単元や英語や数学の総復習に取り組み、残っている苦手分野があれば冬休み中に完全克服することを目指しましょう。


また、毎日決まった時間に自習室や図書館へ行くなど、学校がなくても規則正しい生活リズムを保つことが大切です。

まずは冬休み全体の学習目標を決め、そこから一日ごとの具体的なタスクに落とし込んでみましょう。

高2の冬は何時間ぐらい勉強するべき?

高2の学習時間は、無理に長時間を確保するよりも、毎日継続することを意識してください。

目安として、時期ごとに以下のような時間を確保するとよいでしょう。

時期

目安の勉強時間

高2・2学期

平日2〜3時間、休日5〜6時間

冬休み

1日6〜7時間

高2・3学期

平日2〜3時間、休日7〜8時間


平日は毎日2〜3時間、冬休みや休日は5〜6時間以上を目標にし、学習習慣を徐々に強化していきます。

ただし、勉強時間が長ければよいわけではありません。


だらだらと解説を見るのではなく、必要な勉強に集中して取り組むことで、学習効果を高めることが大切です。

高2の冬からは塾で大学受験の対策をしたほうが良い?

難関大学を志望していて、一人で学習計画を立てたり、勉強習慣を維持したりすることに不安があるなら、この時期から塾を活用するのも効果的です。

この時期から通塾を始めれば、英語や数学などの主要教科を春までに集中的に仕上げ、高3の学習をスムーズにスタートできます。


また、指定校推薦や公募制推薦、総合型選抜を少しでも視野に入れている場合は、早期の書類対策や活動実績づくりにも取り組みやすくなります。

自分だけでは対策できないと思う部分を補ってもらうつもりで活用できると良いでしょう。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

【高2向け】大学受験の冬の対策に関するよくある質問

最後にこの時期の受験対策について気になる点をおさらいします。不安なことはここで解決しましょう。

Q、冬休みの短期間で終わらせるべき勉強は何?

回答:高2冬に最優先で終わらせたいのは、英語と数学の基礎固めです。


英語は単語帳の重要単語を一通り暗記し、見た瞬間に意味が出てくる状態を目指しましょう。

数学は、これまでに習った単元の主要な公式と基本問題の解法を復習し、確実に使えるようにしておくことが大切です。


今までの学習で少しでも「積み残した」と感じる単元・問題がないか、一通り確認してあるかないかでは雲泥の差があります。

Q、1月の模試で点数が取れなくても大丈夫?

回答:これから一年かけて伸ばしていくため、点数が思うように取れなくても全く問題ありません。


高2冬の模試は、現在の実力を測るだけでなく、これからどれだけ伸ばせるのか、いわば「伸びしろ」を知るためのものです。

大切なのは、点数だけを見て落ち込むのではなく、解けなかった問題を放置しないことです。


なぜ間違えたのかを分析し、知識不足や理解不足、時間不足などの原因を明確にしましょう。

そこで見つかった弱点を高3の春までに一つずつ確実に潰していくことが、合格への道になります。

Q、科目数が多い国公立大学も高2の冬からで間に合う?

回答:高2の冬から本格的に受験対策を始めれば、国公立大学への現役合格も十分に目指せます。


国公立大学は共通テストを含めて受験科目が多いため、今から計画的に対策を進めることが非常に重要です。

特に高2冬のうちに、配点比率が高く学習に時間のかかる英語と数学を完成させておきましょう。


高3では理科・社会や国語の学習に十分な時間を割き、早めに二次試験の対策に入ります。

このとき、複数科目をバランスよく伸ばすことを意識し、どの教科も定期的に復習するように計画を立てることが重要です。

この画像はイメージです。生成AIを使用しています。

まとめ|高2の冬は逆転のチャンス!今すぐ受験対策を始めよう

いかがでしたか。高2のうちから入試問題の土台となる基礎の部分を固めたり、試験の概要を把握したりしておくだけでも、高3の受験勉強は捗りやすくなります。早速今日から計画を立てて対策を始めましょう。


また推薦入試を考えるなら、特に早期対策は重要になります。未来図では過去の先輩方の志望理由書やお役立ち情報を多数掲載しているため、会員登録をして、ぜひ参考にしてみてください。