「進学校=厳しい校風」だと考えていませんか?
確かに、良い大学に進学するためには、自由を制限してでも勉強に集中する必要があると思いがちです。
しかし、実際には、「自由こそが自主性を育む」という理念のもと、校則が驚くほど緩やかな進学校も少なくありません。
今回は、そんな“進学校のリアルな校則事情”を、男子校・女子校・共学校に分けて紹介します。保護者の皆様の時代との違いに驚かれると思います。また、お子さんの進学先選びの参考にもなるでしょう。
麻布:脅威の“校則なし”
麻布高校は中学男子御三家の一角であり、東京大学の合格者も上位常連校。そんな超進学校でありながら、校則は存在しません。文化祭を訪れた方は、派手な色に髪を染めている麻布生が印象に残っているのではないでしょうか。
とはいえ、生徒たちの間では「裏校則」と呼ばれる暗黙のルールがあるそうです。
裏校則
- 裏校則1:かけ麻雀の禁止
- 裏校則2:鉄下駄の禁止
- 裏校則3:授業中のデリバリー禁止
一見ジョークのようにも思える決まりです。
卒業生によると「昔の話だから伝聞ですが、先輩の失態が元になっているらしい。」とのことです。
“自由すぎる”からこそ、生徒同士の間に自然とルールが生まれる。“裏校則”は、ただの笑い話ではなく、自由と責任が共存する校風の象徴なのかもしれません。

筑波大学附属駒場/開成:自主性重視の東大常連校
【筑駒】
東大合格率トップを誇る名門校。国立であるため校則は厳しそうですが、意外と注意すべきは1つのみとのこと。
校則
- ガム禁止
そのほかは本当に自由で、授業中に前後の席で将棋を指していたり、授業を抜け出してゲームをした事例もあるとか。
卒業生曰く
「校則は意識したことはありませんでした。なんでガムだけピンポイントでダメなのかは謎です。(笑)」とのこと。
【開成】
こちらも東大合格者数全国1位の常連校。こちらも校則としては厳しくありません。
校則
- 制服を着ること
- 授業の間に校外に出てはいけない
実態としても
「多くはないですが、髪を染めている人やピアスを開けている人もいました。」と卒業生は語ります。
そのほかにも、授業中にカップラーメンを食べていたという逸話もあります。
変に厳しくしないことで、各自が自分のペースで突き抜けられる——これが東大常連校の真の姿です。
駒場東邦:「一日だけの自由」
新御三家の一角を担い、東大の合格者数ではほぼ毎年トップ10入りの進学校です。
校則
- 頭髪加工(染髪・パーマ)禁止
一般的な校則にも見えますが、ユニークなのは例外があること。それは高校3年生の体育祭の日。
「体育祭で高校3年生だけは、髪を染めていいんです。自分の組の色(赤、青など)にする人が多いですが、ドレッドや虹色にする人もいます。ただ、翌日からは元に戻さないといけないので、学年の半分くらいが坊主になります笑」
との証言も。
一日限りの自由を全力で楽しむ、男子校ならではの風物詩です。

桜蔭:伝統重視だが、時代に合った配慮も
女子進学校の最難関。東大進学数・率でも毎年トップ10に名を連ねます。最近ではスラックス通学が許可され、先進的な印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
校則
- 服装規定(スカートは膝下、第一ボタンまで締める、指定のカバンのみ使用可)
- 行動規定(イヤホン・寄り道禁止)
実際には、伝統的で厳しい校則が色濃く残っています。卒業生によると
「校則が昔から変わってないので全体的には厳しいです。」
「黒タイツの長さが膝上まであるのに、『短い』と注意された子がいました。」
「カラコンをしていた子には、先生が鬼のように怒っていました。」
とのこと。
伝統を重んじながらも、必要があれば時代に寄り添う。このような環境で生徒は勉強に集中できるのでしょう。

女子学院:制服も校則もない「完全自由主義」
こちらも女子御三家の一角です。桜蔭とは対照的に、「空き缶が落ちていたら缶蹴りを始める」と例えられるような、明るく朗らかな校風です。
- ほぼなし(校章をつける、上履きを着用する、学校敷地内から許可なく出ない、校外活動は届け出る)
- 制服もなし
「バレンタインのお菓子交換やハロウィンの仮装などイベントごとに、はっちゃけていました。もちろん休み時間ですが。」
「ただ、自由だからと行って授業が荒れたりすることはありませんでした。メイク・ピアス・たまに金髪にする子がいるくらいで、特別変わった服装で登校する子もあまりいませんでした。」
「むしろ、スカートなど女の子っぽい服装が苦手な子も過ごしやすそうでした。加えて、変に抑圧されてない分、大学に入ってから遊び惚けてしまう子は少ない気がします。」
女子学園の制服も校則もない環境では、自由だからこそ、自律する力を育めるのではないでしょうか。
白百合:お嬢様のイメージ通りの厳しさ
キリスト教やフランス語教育にも力をいれる、言わずと知れたお嬢様学校です。
お嬢様の名に恥じず、校則も厳しいです。
- 持ち物検査、身だしなみ(スカート丈)チェック
- 寄り道禁止
- 礼儀や上下関係にも厳格
“寄り道禁止”は女子校では珍しくはありません。
しかし、その厳しさについて卒業生はこう振り返ります。
「学校の教員が周囲を見回りしたり、地元の親切な住民が”通報”してくれたりするんです。」
「『ごきげんよう』なんか当たり前です笑。通学路で部活の先輩を抜かしちゃいけないので、急いでいる時は別の道を使ったりしていました。」
白百合学園は、厳しさの先に、品格あるふるまいを自然と身につけられる環境なのではないでしょうか。

渋谷教育学園幕張:グローバルな自由主義
共学最難関校の一つ。最近目覚ましく進学実績を伸ばしています。
- 服装・髪型・カバンなどの規定はほぼなし
- 女子はスカートでもズボンでもOK
卒業生曰く
「そもそも“校則”を意識したことはありませんでした。恋愛もOKですし、制服を着ることくらいな気がします。」
「だからといって男子校みたいに授業が荒れるということはありませんでした。帰国子女など多様性もあるので、いじめも起こりづらい環境でした。」
とのこと。
最近の学校の風潮なのかもしれませんが、厳しい校則はありません。帰国子女が比較的多いことから、多様性にも配慮しているのかもしれません。
まとめ:性格に合った校風こそ、わが子の力を伸ばす鍵に
「東大に行くような進学校って、やっぱり厳しいんでしょ?」—— そんな先入観をお持ちの保護者の方も多いかもしれません。しかし、実際は進学校の校風は実に多様です。
授業中の将棋、髪色が自由な体育祭、校則ゼロの高校—— 一見“ゆるい”ように見える学校には、「生徒を信じる」という強い理念があります。
逆に、桜蔭や白百合のように厳格なルールを貫く学校では、それが子どもたちに礼儀や品格を自然に根づかせる環境として機能しています。だからこそ、大切なのは“どの学校が優れているか”ではなく、“どの校風がわが子に合っているか”という視点です。
たとえば──
・自分のやりたいことに没頭するタイプのお子さんなら、麻布や開成のような自由な環境が伸び伸びと力を発揮させてくれるかもしれません。
・一方で、きちんとした枠組みで方向性を示されたいタイプなら、白百合や桜蔭のような伝統校が力強い伴走者となるでしょう。
・また、多様性を大切にしたいお子さんには、渋幕のような共学のグローバル校も魅力です。
進路選びの一つのヒントとして、 偏差値や合格実績だけでなく、「校則」という切り口から学校を見つめ直してみてはいかがでしょうか。お子さんの性格や価値観に合った環境を選ぶことが、結果的に一番の近道になるかもしれません。

.png&w=3840&q=75)



.png&w=3840&q=75)

.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)





.png&w=828&q=75)
.png&w=828&q=75)
.png&w=828&q=75)
