2025年11月5日、都内で開催された記者発表会で、英国の名門インターナショナルスクール「Epsom College」の日本校が2027年秋、東京・神田に開校することが発表された。170年以上の伝統を誇る英国式教育が、日本の良さと融合した新しい学びの場を提供する。

発表会には、Epsom College UKのMark Lascelles校長、Educ8 GroupのMark Lankester CEO、神田外語グループ理事長の佐野元泰氏らが登壇。小池百合子都知事からは祝電が届き、駐日英国大使ジュリア・ロングボトム氏も祝辞を述べた。

そんな各方面から期待が寄せられるEpsom College Tokyoは一体どんな学校になるのか。詳しく解説する。

調印式で握手するMark Lankester氏と佐野幸治氏

「英国最優秀私立学校」に選ばれた実績

Epsom Collegeは、1855年にアルバート公によって創立され、ヴィクトリア女王より王室の後援を授与された由緒ある学校。ロンドン郊外サリー州の72エーカーという広大なキャンパスに位置し、現在11歳から18歳までの約1,100名の生徒が学んでいる。

その教育の質の高さは数々の受賞歴が証明している。2022〜2023年度には「インディペンデント・スクール・オブ・ザ・イヤー(英国最優秀私立学校)」に選出され、さらに『サンデー・タイムズ』紙から2023年「英国で最も改善の著しい学校」にも選ばれている。通学制(Day)と寄宿制(Boarding)の両方の形態を備え、世界水準の英国式教育を提供してきた名門校だ。

日本の教育文化と国際スタンダードの融合

Epsom College Tokyoの最大の特徴は、英国式教育の理念を受け継ぎながら、日本の教育文化と国際的なスタンダードを融合させる点にある。これは単なる海外教育システムの移植ではなく、日本の良質な教育的価値観を尊重しながら、グローバル社会で活躍できる人材を育成する新しい教育モデルの構築を目指している。

同校が掲げるコア・バリューは「親切」「誠実」「向上心」の3つ。これらの価値観は、日本の教育が伝統的に重視してきた徳育とも親和性が高く、日本人の感性にも自然に馴染むものだ。急速に変化する世界で自信と品格をもって活躍できる人材の育成を目指すという教育理念は、まさに次世代のグローバルリーダー育成に直結する。

中学生以上の生徒は「Epsom College」のマレーシア校に進学し現地で教育を受けることができる

また、Epsom College Tokyoが開校する神田という立地も注目に値する。東京駅や神田駅から徒歩圏内、地下鉄の三越前駅からは直結というアクセスの良さは、通学制の生徒にとって大きなメリットだ。都心部に位置しながらも、英国式の教育環境を実現するキャンパス設計がどのようになるのか、今後の詳細発表が待たれる。

日本の大学にも、世界の大学にも進学できる

Epsom College Tokyoを卒業した生徒には、姉妹校であるEpsom College Malaysia(11歳〜18歳対象の寄宿制学校)への進学権が自動的に保証される。マレーシアでさらに本格的な国際教育を受け、英国や米国をはじめ世界各国の大学への進学を目指すことができる。

一方で、日本の中学校に進学する選択肢も確保されている。記者発表会でLankester CEOは「柔軟な選択肢を提供したい。日本の教育システムに戻ることを選択するなら、それも素晴らしい選択だ」と明言した。

日本の難関大学では推薦入試や総合型選抜において、国際的な経験や英語力を持つ生徒を積極的に評価する傾向が根強い。早慶やMARCH、国立大学でも、グローバルな視点を持つ人材を求めている。Epsom College Tokyoで英国式カリキュラムと日本の教育文化の両方を学んだ経験は、こうした入試において大きな強みとなるだろう。

つまり、グローバル路線でも国内路線でも、どちらの道も選べる。選択肢の広さこそが、子どもたちの可能性を最大限に広げる鍵となる。

今後のさらなる詳細の発表に期待したい。