教育投資ジャーナリストの戦記(@SenkiWork)と申します。
この度、未来図にて連載を担当させて頂くことになりました。その経緯は実に面白いもので、こんな会話から開始しました。
未来図さん:「戦記さんはよくTwitter(現X)で絡まれていますが、視野が狭い人からの絡みが多いように思います。見ていると、会話がそもそも噛み合っていないですよね。そして、戦記さんはわざとそれを楽しんでいる、意地悪い外観もあります。せっかくですから、Twitterで盛り上がったネタをテーマに、戦記さんが解説を加えていく連載してみてはいかがですか?」
なるほど、たしかにこれは面白い切り口です。Twitterはリアルタイム性とフローに特化したSNSなので、どんなに炎上したネタでも1週間もすれば昔話になってしまいます。そして、ユーザーは感情が高ぶった状態でツイートするので、時間が経過すると飽きて忘れ去られてしまう。
しかし、炎上したということは、何かしらの情報としての価値があったことを意味します。このまま埋もれさせてしまうのは勿体ないと考えるに至りました。
とはいえ、古いネタに対してTwitterでツイートをしても面白くありません。また140字では表現できることも限られています。ということで、未来図のWebメディアとしての特性を活かして、連載記事を僕がその任に相応しいか悩んだのですが、確かに僕は「普通のJTC社員」よりは、視野が広いかもしれません。
具体的には、
①両親が高卒で、僕自身は一族初の大卒であること、
②中学受験を経て千葉県の市川学園に進学し、指定校推薦で早稲田大学法学部に進学したこと、③英語能力ゼロ(TOEIC480)から半年間でTOEIC875まで上げたこと、
④2000年新卒氷河期で三井物産に入社して管理部門系業務を一通り経験したこと、
⑤(早慶なのに東大卒との競争に勝ち)三井物産からの社費留学でUC Berkeley Haas School of Business (MBA)に留学したこと、
⑥MBA取得後は三井物産で営業部門に所属し海外M&A業務を担当したこと、
⑦41歳でCFO経営者キャリアを歩む覚悟を決めて三井物産を退職、スタートアップ2社のCFOとして資金調達35億円を実現したこと、
⑧2022年から2024年まで、上場会社取締役CFOを務めたこと、
⑨2020年に(当時不人気だった)S&P500への長期分散積立投資の公開実験を開始し、2025年12月現在で公開分のみで2.5億円を運用していること、
そして、
⑩娘への教育投資への反省録として2016年にブログを開始して2025年現在も継続しており、また2022年冬に開始したTwitterでも2.3万フォロワーの規模に成長し、教育投資ジャーナリストとしてのキャリアも構築していること。
ううむ。確かに、人生山あり谷ありでいろいろ無駄な経験を積んできています。
では、なぜに視野の広さが大事なのでしょうか?それはひとえに、教育産業に関わる塾などのプレーヤーは、「構造的に視野が狭くなる」からです。
具体例を挙げると、サピックスは中学入学後のことを考えて指導してくれません。だから、口が裂けても「算国理社の4科目の時間を削減して、英語をやりましょう」と先生が言うことは無いと思います。
高校受験塾も同じです。口が裂けても、「君は数学の才能に恵まれているから、高校数学分野を中2から開始すべきだ」と指導してくれることは無いでしょう。
はたまた、鉄緑会に代表される大学受験塾も同じです。やはり、「大学受験向けの英語力は、いわゆるTOEFLやIELTSの路線とは違うので、君は大学入学後の交換留学への応募を考えて、高1から準備をした方が良いよ」とは言ってくれないはずです。
そして、熾烈な大学受験を突破して大学に通っても、サークルの先輩方は「大学での成績?就活でも見られないし、あまり意味がないよ」と言ったりします。実際には、将来海外留学をしようとした場合、4段階評価のGPAは重要な応募基準になるのに。
つまり、一人の人間としての人生は連続しており、時間の経過と共に次のステージに進むわけですが、教育投資に関わる事業者やプレーヤーの大半は、「切り取られて限定された時間」しか見ない構造になっています。優秀か優秀でないか、という話ではなく、構造的な問題です。サピックスの先生が「小学生時代に英検2級取る指導」のために雇われてるわけではありませんから。
Twitter教育界にはいろいろなユーザーがいますが、基本的に皆さん、「自分の専門性が高い分野」について言及しますので、全体を俯瞰してみると「それは少し違うのではないか?」というズレが発生することになります。人生ゲームは実に長いのですが、年齢が進んでから気が付くのでは勿体ない。
僕はその点を追求したい。
本連載では、構造的に視野狭窄となりやすいTwitter教育界を俯瞰し、Twitterで盛り上がったテーマについて、意識的に視座を上げた上で建設的に分析批評していく内容になると思います。また、文字数を2,000字前後にすることで読みやすさと手軽さを確保し、TwitterとWebの真ん中を目指したいと思います。
それでは、今後の「戦記君の視点」をお楽しみください。

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