指定校推薦は、大学から特定の高校に対して推薦枠が与えられる入試制度です。一般入試とは異なり、学力試験ではなく学校の成績や人物評価が重視されるため、日頃の学校生活をコツコツと積み重ねてきた人に向いている入試方式といえます。


この記事では、2026年度の指定校推薦のある大学を難易度別・地域別にまとめて紹介するとともに、推薦枠の発表時期や確認方法、よくある疑問についても詳しく説明します。志望校選びや出願準備の参考にしてください。


※なお、過去の情報に基づいて記載している部分もあるため、最新情報については必ず各大学のホームページをご確認ください。


【難易度別】指定校推薦のある人気大学一覧

指定校推薦を検討する際には、まず自分の志望大学に推薦枠があるかどうかを把握することが大切です。ここでは、早慶上理・ICU、MARCH、関関同立といった難易度別のグループごとに、指定校推薦を実施している大学と対象学部をまとめています。

早慶上理・ICU

大学名

指定校推薦のある学部

備考

早稲田大学

政治経済学部・法学部・文化構想学部・文学部・教育学部・商学部・基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部・人間科学部・国際教養学部

社会科学部・スポーツ科学部などでは指定校推薦なし

慶應義塾大学

経済学部・法学部・商学部・理工学部・薬学部(薬学科)

文学部・医学部・総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部では指定校推薦なし

上智大学

神学部・文学部・総合人間科学部・法学部・経済学部・外国語学部・国際教養学部・総合グローバル学部・理工学部(全学部・全学科で実施)

どの枠に何人の推薦枠があるかなど具体的な情報は非公開。

東京理科大学

不明

ICU(国際基督教大学)

教養学部(1学部のみ)

ICUは公募推薦なし。指定校推薦のみ実施。在籍高校に推薦枠がない場合は総合型選抜または一般入試で受験


MARCH

大学名

指定校推薦のある学部

備考

明治大学

法学部・商学部・政治経済学部・文学部・理工学部・農学部・経営学部・情報コミュニケーション学部・国際日本学部・総合数理学部(全学部で実施)

青山学院大学

文学部・教育人間科学部・経済学部・法学部・経営学部・総合文化政策学部・理工学部・社会情報学部・地球社会共生学部・コミュニティ人間科学部

立教大学

不明

中央大学

法学部・経済学部・商学部・文学部・総合政策学部・国際経営学部・国際情報学部・基幹理工学部・社会理工学部・先進理工学部(全学部で実施)

法政大学

不明


関関同立

大学名

指定校推薦のある学部

備考

関西大学

不明

関西学院大学

神学部・文学部・社会学部・法学部・経済学部・商学部・人間福祉学部・国際学部・教育学部・総合政策学部・理学部・工学部・生命環境学部・建築学部(全学部で実施)

同志社大学

神学部・文学部・社会学部・法学部・経済学部・文化情報学部・理工学部・スポーツ健康科学部・心理学部・グローバル・コミュニケーション学部・グローバル地域文化学部

2024年度実績

立命館大学

不明


【地域別】指定校推薦のある主要大学一覧

早慶・MARCHなどの人気大学だけでなく、指定校推薦の枠は全国の大学に広く設けられています。ここでは、北海道・東北から九州まで、地域ごとに指定校推薦を実施している主要な大学と対象学部を一覧でまとめています。


地元の大学への進学を考えている人はもちろん、進学先の地域から大学を絞り込みたい人にも参考になる内容です。

北海道・東北地方

大学名

指定校推薦のある学部

北海学園大学

法学部・経済学部・経営学部・人文学部・工学部

札幌大学

地域共創学群

東北学院大学

文学部・経済学部・経営学部・法学部・情報学部・工学部・地域総合学部・人間科学部・国際学部

東北福祉大学

総合福祉学部・教育学部・健康科学部・共生まちづくり学部


関東地方

大学名

指定校推薦のある学部

日本大学

法学部・文理学部・経済学部・商学部・芸術学部・国際関係学部・スポーツ科学部・理工学部・生産工学部・工学部・歯学部・松戸歯学部・生物資源科学部・薬学部・短期大学部

東洋大学

文学部・経済学部・経営学部・法学部・社会学部・福祉社会デザイン学部・国際観光学部・情報連携学部・理工学部・総合情報学部・生命科学部・食環境科学部・健康スポーツ科学部

駒澤大学

仏教学部・文学部・経済学部・法学部・経営学部・医療健康科学部・グローバル・メディア・スタディーズ学部

専修大学

経済学部・法学部・経営学部・商学部・文学部・人間科学部・国際コミュニケーション学部・ネットワーク情報学部

学習院大学

文学部・法学部・経済学部・理学部・国際社会科学部


中部・北陸地方

大学名

指定校推薦のある学部

南山大学

人文学部・外国語学部・経済学部・経営学部・法学部・総合政策学部・理工学部・国際教養学部

名城大学

法学部・経営学部・経済学部・都市情報学部・人間学部・理工学部・農学部・薬学部・外国語学部・情報工学部

金沢工業大学

工学部・建築学部・バイオ化学部・情報理工学部・情報デザイン学部・メディア情報学部

中京大学

文学部・心理学部・経済学部・総合政策学部・経営学部・スポーツ科学部・工学部・国際学部・現代社会学部


近畿地方

大学名

指定校推薦のある学部

近畿大学

法学部・経済学部・経営学部・理工学部・建築学部・薬学部・文芸学部・総合社会学部・国際学部・農学部・生物理工学部・工学部・産業理工学部・情報学部・医学部

龍谷大学

文学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・先端理工学部・農学部・心理学部

甲南大学

理工学部・経営学部

京都産業大学

経済学部・経営学部・法学部・外国語学部・文化学部・理学部・情報理工学部・生命科学部・現代社会学部・国際関係学部


四国・中国地方

大学名

指定校推薦のある学部

広島修道大学

商学部・人文学部・法学部・経済科学部・人間環境学部・健康科学部・国際コミュニティ学部

松山大学

経済学部・経営学部・人文学部・法学部・薬学部・情報学部

岡山理科大学

理学部・工学部・情報理工学部・生命科学部・生物地球学部・獣医学部・教育学部・経営学部

広島経済大学

経済学部・経営学部・メディアビジネス学部


九州地方

大学名

指定校推薦のある学部

西南学院大学

神学部・外国語学部・人間科学部・法学部・経済学部・商学部・国際文化学部

福岡大学

人文学部・法学部・経済学部・商学部・理学部・工学部・医学部・薬学部・スポーツ科学部

立命館アジア太平洋大学(APU)

アジア太平洋学部・国際経営学部

九州産業大学

国際文化学部・人間科学部・経済学部・商学部・地域共創学部・理工学部・建築都市工学部・芸術学部・生命科学部


指定校推薦枠のある大学・学部は毎年変わる!発表時期や確認方法を紹介

指定校推薦の対象となる大学や学部の枠は固定ではなく、毎年変動します。大学側の学部再編や、前年度に推薦で入学した先輩の学業成績などが影響するため、ネット上の古い一覧リストだけを鵜呑みにするのは危険です。古い情報をそのまま信じて準備を進めてしまわないよう、必ず最新の情報を確認するようにしましょう。

指定校推薦枠の発表時期

指定校推薦のスケジュールは、おおむね以下の流れで進みます。

まず一般的には、例年6月頃に大学から高校へ推薦依頼が届きます。その後、高校内で情報が整理され、生徒に正式に公表されるのは6月〜7月頃で、生徒が応募するのも同じ時期です。

校内選考が行われるのは7月下旬〜9月初旬頃で、10月に枠が決まり、11月に出願となります。12月には大学で選考が行われ、同じく12月中に合格発表が行われます。

一連の流れを表に整理すると以下のようになります。

時期

内容

6月頃

大学から高校へ推薦依頼が届く

6月〜7月頃

高校から生徒へ正式公表・生徒が応募

7月下旬〜9月初旬頃

校内選考

10月

推薦枠が決定

11月

大学へ出願

12月

大学での選考・合格発表


自分の高校がもらった指定校推薦枠の確認方法

指定校推薦の枠を調べる方法はいくつかあります。まず、高校の公式サイトやパンフレットで確認する方法があります。学校が公式に発信している情報のため、信頼性が高いです。


次に、高校を紹介する雑誌やサイトで調べる方法もあります。複数の高校をまとめて比較できるため、進学先を選ぶ段階から参考にしやすいです。


また、「高校名 指定校推薦」で検索することで、その高校の指定校推薦に関する情報がまとめられたサイトや口コミが見つかることもあります。ただし、情報が古い場合もあるため注意が必要です。


さらに、進路指導室で昨年の推薦枠を調べるという方法もあります。学校によっては過去の推薦枠の一覧が保管されており、直接確認することができます。


そして、担任の先生や進路指導の先生に聞くのも有効な方法です。最新の情報を把握している立場にあるため、もっとも確実な方法のひとつといえます。


思い込みで動いて情報を見落とさないよう、これら複数の方法を組み合わせて確認するようにしましょう。




指定校推薦枠に関するよくある質問

指定校推薦について調べていると、様々な疑問が出てくることと思います。ここでは、指定校推薦を検討している人からよく寄せられる質問をまとめ、それぞれにわかりやすく回答しています。疑問や不安を解消したうえで、自信を持って準備を進めていきましょう。

国公立大学に指定校推薦はありますか?

回答:国公立大学には、指定校推薦がほとんどありません。

指定校推薦は主に私立大学の制度であり、国公立大学では誰でも出願できる公募制推薦が中心となっています。ただし、ごく一部の公立大学では指定校推薦を実施しているケースもあるため、「国公立だから関係ない」と決めつけてしまわないよう、念のため自分の高校に枠が来ていないか確認しておくようにしましょう。


指定校推薦枠は昨年度と今年度でどれくらい変わりますか?

回答:学校全体の枠数が激減することは稀ですが、個別の大学・学部単位では、枠がなくなったり新設されたりすることは珍しくありません

特に人気学部の枠が一つなくなるだけでも、志望する生徒への影響は非常に大きくなります。「去年あったから今年もある」と思い込んで準備が遅れてしまわないよう、前年度の情報を鵜呑みにせず、必ず当該年度の最新情報を確認することが重要です。


指定校推薦の校内選考で落ちた場合、一般入試で受験できますか?

回答:校内選考に落ちた場合でも、一般入試は問題なく受験することができます

校内選考はあくまで高校内での選抜であり、大学へ出願する前の段階にすぎないためです。また、指定校推薦で不合格になったとしても、その大学の一般入試や他の入試方式で不利になることはありません。

とはいえ、万が一のことも考え、校内選考と並行して一般入試の勉強も進めておくことが大切です。いざというときに慌てないよう、早い段階から一般入試も視野に入れて準備を進めておきましょう。

未来図に登録して指定校推薦に必要な志望理由書を参考にしよう


ここまで、指定校推薦の枠の変動や確認方法、スケジュール、国公立大学との違い、校内選考後の一般入試との関係などについて解説してきました。


指定校推薦は、しっかりと準備を進めれば大きなチャンスになる入試制度です。ぜひ早めに情報収集を始め、後悔のない進路選択につなげてください。


未来図に登録すると、指定校推薦に必要な志望理由書について、実際に合格したものを参考にすることができます。様々な大学の志望理由書を閲覧することができるので、ぜひ登録して、質の高い情報に触れてみてください。