東大生を始めとした「ガリ勉」ってみんな勉強ばっかしてて、勉強以外はだらしなさそう、そこまで手を回す余裕が普通になさそう、といった印象ありませんか?
中学や高校にいた「ガリ勉」たちを思い返せば、ワックスを使ったりファッションに気を遣ったり、そういう「イケてる」感じとは無縁だったような……。
実際、進学校だった私の母校では、髪をセットしている男子なんて学年に1人だけ。
男子たちの高校デビューに期待する女性陣を尻目に、喉周りをきつく締め付ける第一ボタンと窮屈そうなネクタイを「当然」と受け入れる姿には、ついため息が出ました。
また、堅苦しさからダサ制服アイテムの筆頭である「男子ベスト」も、ほとんどの生徒が着用していました。仕方ないと諦めていましたが、編集部で聞いた話では、生徒指導部の圧力にも負けず、ワックスをつけたり、制服を着崩したりして、自分なりのおしゃれを追求する高校生もいるそうです。
美容師志望だったその方の同級生は、あまり勉強熱心ではなく成績も振るわなかったものの、自分らしいファッションを追い続け、今では念願叶って美容業界に足を踏み入れたのだとか。
もちろん、勉強こそ学生の本分。とはいえ、「勉強ばかりできる人」は必ずしも魅力的ではありません。おしゃれだったり、気遣いができたり、コミュニケーション能力とか対人関係を意識した立ち回りができる人こそ、「魅力のある人物」でしょう。
一つのことを極めることは素敵です。しかし、社会で暮らす以上、人からどう見られるかを気にするのもまた、最低限のエチケット。勉強ばかりだと、どうしてもそれ以外へ目線を向けにくくなります。「ガリ勉」と「ダサい」はやっぱり結びついてしまうのでしょうか。
人の価値は中身で決まるとはいえ、いくらなんでも髪の毛ぼさぼさ、服もダラダラで人の目を一切気にしないような人とは、ちょっとうまく付き合えそうにありません。

※服にだらしない人のイメージ
ただ、ガリ勉界の筆頭と思われがちな東大生たちも、実は世間の目を気にしています。東大生の中でも、特にだらしない人は「いか東(いかにも東大生)」と呼ばれます。ファッションのことをメインに、合理的かつ頭がいい人っぽい発言などに使う言葉。もちろん「いか東」は誉め言葉ではありません。だからこそ、彼らも日々「いか東」脱却のために、努力を重ねてきました。
日々の精進の積み重ねでしょうか、「最近の東大生は可愛い女の子が多い」とか「おしゃれな人が増えてきた」など小耳に挟むことがあります。本当におしゃれな人が増えているのか?頭の賢さとおしゃれさを兼ね備えた人がいるんでしょうか?
今回は4人の現役東大生にお越しいただき、そのファッションと、ファッションにかける熱意や考え方など、実態を調査していきます!!
エントリーNo.1:Oさん

トップス:2000円
パンツ:2990円
靴:5000円
Total:9990円着用ブランド:ユニクロ・無印良品
こだわりポイント:お気に入りのブランドはユニクロと無印良品。
服選びの基準は「おしゃれ」ではなく「快適さ」だという。部活やジムに行くことが多いため、パンツは練習着を兼ね、靴はランニングシューズ。親が少し良い服を買おうとしても「そこにお金をかけるのは申し訳ない」と断ってしまうそうだ。そんな彼が憧れるスタイルは、スティーブ・ジョブズのような“統一された服装”。確かに、シンプルながら洗練された、軽やかな身のこなしは、彼のうちにある芯と美学の存在を感じさせた。
お金の使い方(もし急にお金を手に入れたら?):もし10万円が手に入ったら、迷わずApple株に投資すると即答。残りがあれば「お菓子を買いたい」と笑う。東大生を感じさせる現実的で堅実な一面と、ちょっとした遊び心のギャップが、彼の魅力なのだろう。
ライターコメント:非常に合理的に自分のお金の使い道を考えていて、もはや羨ましいです、、。
無駄遣いがなさそうというか、悩む時間も少なそうで、こんな人に導かれたら人生成功しそう、という謎の信仰心まで沸いてきますね笑
ファッションが大切、ビジュアル命で生きている人がたくさんいる中で、それに惑わされず自分の優先順位(ファッション<快適さ)を重視してて、芯があってかっこいいです!
エントリーNo.2:Yさん

トップス:900円(下北の古着屋)
スカート:?円(母から貰った)
靴:4000円(吉祥寺の靴屋)
バッグ:300円 (ダイソー)Total:5200円
着用ブランド:ユニクロ・セカンドストリート
こだわりポイント:お気に入りは、年の離れた友人から年に2~3回送ってもらう服や、中高生時代にセカンドストリートで爆買いしたアイテム。さらにユニクロも日常の定番として欠かせない。
中高生の頃からメルカリを活用してきたが、写真映えする服でも実際に着ると似合わなかったり、サイズが合わなかったりと失敗も多く、「服にお金をかけるのは無駄」と割り切るようになり、ここ1年はお金かけていないという。
2週間の旅行に行った際も、毎日違う服を着たい!という思いがないため、2着だけ洋服を持っていき、コインランドリーを利用していたそう。
今の定番はTシャツとロングスカート。体のラインを隠しつつ、楽に着られるバランス感が心地よいそうだ。地雷系やサブカル系の服装に憧れはあるが、メイクが必須であることに気づき「ノーメイクで過ごしたい自分には合わなかった」と語る。
お金の使い方(もし急にお金を手に入れたら?):「日常の“我慢できる無駄遣い”に回すかもしれません」と笑う彼女。ちょっと背伸びして高いご飯を食べに行ったり、つい可愛いキーホルダーを買ってしまうかもしれない、と。読みもしないのに“役に立ちそうな本”を買って、ちょっといきった気分になったりするそう。友達と遊ぶときには歯止めがきかず、際限なくお金を使ってしまう一面も。
ライターコメント:服を着ることを自己表現ではなく日常の一部として捉える視点が、彼女らしいスタイルを形作っているように見えますね。洋服に対する新たな捉え方を学べたような気がします。
男性はメイクしないのが当たり前なのに、女性はメイクしないと社会ではマイノリティのようになってしまうの、前から少し嫌だったので、Yさんの自分を貫く生き方、とても尊敬です!!我慢できる無駄遣いに関しては、とても共感します!東大生でもこんなことあるんだ、と少し親近感が湧きますね笑
エントリーNo.3:Kさん

トップス:400円(Joky Gal)
パンツ:680円(K-girl Mischievous Stage)
靴:?円
バッグ:5000円(ブランド不明)
アクセ:ネックレスーLETS ROSE / 貝殻のブレスー城ヶ島の露店で購入 / リングー母からの貰い物Total:約13000円
着用ブランド:Joky Gal ・K-girlなど
こだわりポイント:お気に入りは平成期のブランド古着。最近流行している“Y2Kファッション”とは少し違い、Kさんは「現行ブランドの再解釈ではなく、当時そのままのラインを探す」のがこだわりだという。メルカリや原宿の古着屋を巡り、SUPER LOVERSやAlgonquins、HERE THEREなど往年のブランドを吟味。シルエットや柄から時代を見分けて購入する徹底ぶりだ。
さらに、インカレのファッションサークルにも所属しており、東大・武蔵美・早稲田の学生と一緒に展覧会を訪れたり、スナップ撮影やシルクスクリーンでの服作りをしたりと、日常の延長線上で“服を学ぶ場”を楽しんでいる。駒場祭では自作の編み物作品を発表するなど、ものづくりの姿勢もファッション観に深く結びついているようだ。
Kさんが所属しているサークルのInstagram:https://www.instagram.com/todaifashion/
お金の使い方(もし急にお金を手に入れたら?):もし10万円を手にしたら、バッグや炊飯器、ヘアアイロンなど日常を彩るアイテムを揃える予定だという。そして残りはTOEFLの受験料に充てたいと語ってくれた。ファッションへの投資と同時に、学びへの自己投資も忘れない真面目さが彼女らしさなのだろう。
ライターコメント:こだわりポイントの多さから彼女のファッションへの愛が伝わってきますね!!ドクロやアングラ・ロックなど、好きな系統が明確に定まっているからこそ、メルカリやセカンドショップで自分の好きなものと「びびっ!」とくる運命の出会いがあるんでしょう。自分の好きなものを編み物で作り、出品などもしているそうで、デザインやファッションを追求する姿がとても素敵です!!
エントリーNo.4:Nさん

トップス:4200円(バンドT:TOMOO)
パンツ:1900円(GU)
靴:10000円(アシックス)
アクセ:700円(ライブグッズ)Total:16800円
着用ブランド:GU・アシックス
こだわりポイント:お気に入りのバンドTシャツとラバーバンドは人気シンガーソングライター・TOMOOのライブにて購入したもの。時計をつけないのは、オンとオフでライフスタイルを切り替えたいから。最近は下北沢の古着屋めぐりがひそかなマイブーム。
彼の考える「イカ東ってどんな人?」は「髪や髭が伸び放題で、服のサイズ感、季節ごとのカラーイメージなどを無視したコーディネートをしている人」とのこと。
確かに、真夏の青空に彼の白いTシャツは良く映えていた。
お金の使い方(もし急にお金を手に入れたら?):もし10万円が手に入ったら、ファッションではなくマンガを買うつもりだという。「ファッションは6位か7位くらいの欲望」と笑う彼にとって、服は大切だけれど一番ではない。そんなスタンスが、逆に肩の力が抜けたコーディネートにつながっているのかもしれない。
ライターコメント:ライブグッズを身につけて、自分の好きなものを近くに感じることで気分あげられるからQOLが高そうですね!!オンとオフを切り替えるスイッチが時計なのはとてもスマートでかっこいいな、と思いました。私も、私生活と仕事を切り替える何かを決めて、メリハリのついた生活を送りたいです。
まとめ
今回追いかけてきた東大生からは、「イカ東」からイメージされるむさくるしさが一切感じられませんでした。とはいえ、全員がファッション好きではなく、お金が入っても服に使いたいと答えた人は少数派。きっと、「イカ東」とそれ以外を分けるのは、「人から見られている」意識の有無なのでしょう。
服や見た目に気を遣うのは立派なことです。ただ、人の魅力はそれだけでは決まらない。
結局のところ、大事なのは人それぞれの優先順位。自分に似合う服を着たいのか、とにかく快適に過ごしたいのか、その基準はみんな違いますよね。
そして気づいたんです。もう“昔ながらのいか東”は絶滅危惧種!
今の東大生はむしろ「イマ東(イマドキ東大生)」と呼ぶのがしっくりきます。社会の視線を意識しながらも、自分の価値観をちゃんと大事にしていて、だらしなさとは無縁。むしろ時代に合わせてアップデートされたファッション観を持っている。
実は、昨今の東大生に「ガリ勉」は少ないんです。遊びと勉強、一人の時間と友人づきあいなど、様々なバランスをとりながら、器用に生活して受験を突破する人が多い。勉強一辺倒の「ガリ勉」らしさを感じ取れなかったのも、服に気を遣う社会性を感じ取れたのも、彼らが新世代を生きる「イマ東」だからなのかもしれません。
これからの東大生像は、「周り」と「自分」をうまくすり合わせながら、自分らしさも忘れないスタイル。社会に出るうえでの最低限はきちんと守りつつ、好きなことは遠慮なく主張する、そんな賢いバランス感覚こそが、“イマ東”の魅力だと思います!
.png&w=3840&q=75)




.png&w=3840&q=75)

.png&w=3840&q=75)
.png&w=3840&q=75)





.png&w=828&q=75)
.png&w=828&q=75)
.png&w=828&q=75)
