志望理由書を書く際、「何を書けばいいか」ばかりに意識が向き、使ってはいけないNG表現まで気を配れていない人も少なくないでしょう。実は、志望理由書では内容だけでなく、言葉の選び方や表現の仕方も評価に大きく影響します。

この記事では、志望理由書で避けるべきNGワードやNG表現を具体例とともに解説。さらに、改善例や言い換え例も紹介するので、志望理由書をブラッシュアップする際の参考にしてください。

志望理由書で使用すべきではないNGワード

では早速、志望理由書では避けるべきNGワードを見ていきましょう。ここでは、4種類に分けて解説していきます。


曖昧なワードや不確実なワード

まず、曖昧な言葉や不確実さを感じさせる表現はできるだけ避けるべきです。具体性に欠ける言葉を多用すると、考えや目標がぼんやりしている印象を与えてしまいます。また、「多分」「おそらく」などの言葉は、志望の強さや自信が不足しているように受け取られる可能性があり、志望理由書の説得力を下げてしまうため使用するのは避けましょう。

特に注意したいNGワードの例として、以下のようなものが挙げられます。

  • さまざまな
  • 多様な
  • いろいろな
  • 正直に言うと
  • 実は
  • おそらく
  • なんとなく
  • 〜のような気がする
  • 〜かもしれない

これらの表現は、できるだけ具体的な事実や根拠を示す表現に言い換えることが大切です。


改善・言い換えの例

  • 「いろいろな経験」→「生徒会活動や地域ボランティアといった経験」
  • 「さまざまな分野を学びたい」→「社会学・心理学・教育学など複数の分野を横断して学びたい」
  • 「〜だと思います」→「〜と考えています」「〜と確信しています」
  • 「貴学で学べば成長できる気がします」→「貴学の〇〇という環境で学ぶことで、目標達成に必要な△△の能力を伸ばせると確信しています」

このように、曖昧な言葉を具体的な内容に置き換えるだけで、読みやすく説得力の高い志望理由書ができあがります。


カジュアルすぎるワードや話し言葉

カジュアルすぎる言葉や話し言葉(口語表現)も避ける必要があります。志望理由書は大学に提出する公式の文書であり、文章としての丁寧さや適切な言葉遣いが求められるからです。日常会話で使うような表現をそのまま書いてしまうと、TPOをわきまえていない、あるいは真剣さが足りないと判断されることも。

特に注意したいNGワードには、以下のようなものがあります。

  • すごい
  • やばい
  • めちゃくちゃ
  • とっても
  • 〜なので
  • 〜とか
  • やっぱり
  • ぶっちゃけ
  • 御校

「御校」は高校受験などでは使われることがありますが、大学の場合は「貴学」を使うのが一般的です。


改善・言い換えの例

  • 「めっちゃ面白い」→「非常に興味深い」
  • 「すごいと思った」→「感銘を受けました」「重要性を痛感しました」
  • 「〇〇とか△△を学びたい」→「〇〇や△△といった分野を学びたい」
  • 「やっぱり貴学がいい」→「以上の理由から、やはり貴学が最適だと考えます」
  • 「とっても興味がある」→「強い関心を抱いています」

このように、日常会話で使う言葉を志望理由書向けの表現に言い換えることで、文章の印象が大きく変わります。


極端なワード

また、極端な言い切り表現にも注意が必要です。特に「絶対に」「必ず」「100%」といった断定的な言葉は、意気込みを示したい気持ちから使ってしまいがちですが、文章としては大げさで軽薄な印象を与えかねません。

注意したいNGワードの例としては、次のようなものがあります。

  • 絶対に
  • 必ず
  • 100%
  • 完璧に
  • 間違いなく

こうした言葉は、志望理由書では冷静で論理的な表現に言い換えるほうが好印象です。



改善・言い換えの例

  • 「絶対に合格したいです」→「合格を強く目指しております」
  • 「貴学で学ぶしかないと思いました」→「私の目標達成には、貴学で学ぶことが不可欠であると考えています」
  • 「完璧にマスターしたい」→「〇〇の知識を深く探究したい」


このように、極端な言葉は控え、具体的な目的や理由を補足する表現に言い換えることが重要です。ただ熱意を前面に押し出すのではなく、落ち着いた論理的な文章で志望動機を伝えることを意識しましょう。


幼稚なワード

子どもっぽい印象を与える語彙も避けるようにしましょう。「もっと」「頑張る」「一生懸命」といった言葉は日常的にはよく使われますが、志望理由書では語彙が幼く、抽象的な印象を与えてしまうことも。大学は学問を探究する場であるため、こうした表現を多用すると、大学生としてふさわしい語彙力や思考力があるのか疑問を持たれる可能性があります。

特に次のような言葉は、避けたほうが良いでしょう。

  • もっと
  • 思いました
  • 一生懸命
  • 頑張る
  • わくわくする
  • 楽しそう


これらの言葉は気持ちを伝えるには便利ですが、具体的な行動や学びの内容が見えにくいという欠点もあります。そのため、志望理由書ではより具体的で学術的な表現に言い換えることが重要です。



改善・言い換えの例

  • 「〇〇の授業が楽しそう」→「〇〇の授業に強い知的好奇心を抱いています」
  • 「将来を考えるとわくわくします」→「将来への期待が膨らみます」
  • 「勉強を頑張りたいです」→「学業に専念します」「〇〇の研究に主体的に取り組みます」
  • 「もっと勉強したい」→「さらに理解を深めたい」「より専門的に学びたい」

このように、何をどのように学びたいのかを明確に表現することを意識することが大切です。


志望理由書を書くときに気をつけるべきNG表現

言葉以外にも、気をつけるべきポイント、避けるべき書き方があります。ここでは、志望理由書におけるNG表現を5種類に分けて詳しく見ていきましょう。


1. 上から目線な表現

大学を評価するような表現には注意が必要です。「魅力的だ」「ぴったりだ」といった表現を使うと、意図せず大学を上から評価しているような印象を与えてしまいます。本来、志望理由書は大学が受験生の学ぶ姿勢や意欲を評価するための文章であり、受験生が大学を評価する立場ではないため、このような表現は不適切です。

NG表現の例

  • 「〜学部は非常に望ましい環境だ」
  • 「貴学のキャンパスは、私にとって魅力的だ」
  • 「〜〜大学は私にぴったりだ」
  • 「私はここでしか学べないと思った」
  • 「〜〜学部は一番私に合っていると感じる」

これらの表現は、大学を評価するニュアンスが強く、謙虚さに欠ける印象を与える可能性があります。

改善・言い換えの例

  • 「貴学の〇〇という点に、大変魅力を感じております」
  • 「貴学の〇〇という教育環境に強い関心を抱いております」
  • 「貴学で学んだ知識を活かし、〇〇に貢献したいと考えております」

このように、学びたい理由や目的を中心に表現することで、志望理由書としてふさわしい文章になるでしょう。


2. ネガティブな表現

また、自分を過度に低く評価するようなネガティブな表現も避けたほうが良いでしょう。「自信はありません」「苦手ですが」といった言い方は謙虚さを示しているつもりでも、読み手には消極的で自信がない人間という印象を与えてしまいます。本気度や熱意が低いと判断されてしまう場合もあるでしょう。

NG表現の例

  • 「自信はありません」
  • 「今の学校では〇〇ができなかったので」
  • 「〇〇が苦手ですが、克服したいです」
  • 「まだ知識が足りないと思います」
  • 「自分にはまだ実力がありません」

もちろん、課題や不足している点を認識すること自体は悪いことではありません。しかし志望理由書では、それを前向きな学習意欲につなげて表現することが大切です。

改善・言い換えの例

  • 「知識不足を自覚していますが、貴学のカリキュラムを通じて専門性を高めることに邁進いたします。」
  • 「より高度な検証への意欲が高まり、最新の設備を擁する貴学の環境で研究を深めたいと考えました。」
  • 「〇〇分野への理解をさらに深めるため、貴学で専門的に学びたいと考えています。」

課題を述べる場合でも、「不足している点」ではなく「これから学びたいこと」に焦点を当てて書くことを意識しましょう。


3. 他の大学を下げるような表現

他の大学を下げるような表現も避ける必要があります。志望校の魅力を強調したいあまり、他大学と比較する書き方をする人もいますが、結果として、他大学を否定するような印象になってしまいます。こうした書き方は、印象を悪くする原因になりかねません。比較対象への敬意を欠く表現は、どのような場面でも避けるべきです。

NG表現の例

  • 「〜〜大学は〇〇だが」
  • 「他の大学にはない〜〜が」
  • 「多くの大学では〜〜だが、貴学では〜」
  • 「他大学よりも優れている」

志望理由書では、他大学に触れる必要は基本的にありません。志望校の特徴や魅力を具体的に説明することに集中するほうが、よほど好印象です。

改善・言い換えの例

  • 「貴学独自の〇〇という先進的なカリキュラムに強い魅力を感じています」
  • 「貴学の〇〇研究室で行われている研究に強い関心を抱いています」
  • 「〇〇という学びの機会が整っている点に大きな魅力を感じました」

4. 「考えた」「思った」「感じた」の頻発

志望理由書では、「考えた」「思った」「感じた」などの言葉を何度も繰り返してしまうケースがよく見られます。しかし、これらの言葉を多用すると、文章が単調になりやすく、稚拙な印象を与えてしまう可能性があります。また客観的な事実や分析ではなく、主観的な感想だけを述べている文章のように見えてしまう点にも注意しましょう。

改善・言い換えの例

  • 「〜と考えた」→「〜と考察します」「〜という結論に至りました」
  • 「〜と思った」→「〜と確信しています」「〜だと認識しました」
  • 「〜と感じた」→「〜の重要性を痛感しました」「〜に感銘を受けました」
  • 「〜だと思いました」→「〜だと学びました」「〜という理解を深めました」

自分の考えや気づきを述べること自体は重要です。ただし、志望理由書では、経験から何を学び、どのような結論に至ったのかをより具体的な言葉で表現することが求められます。同じ表現を繰り返さず、状況に応じて適切な表現を使い分けることを意識しましょう。


5. 「私は〜したい」の多用

志望理由書では、「私は〇〇したいです」という表現を何度も繰り返してしまうケースがよく見られます。もちろん、自分の意欲を示すこと自体は大切ですが、「〜したい」という願望の表現ばかりが続くと、自分の希望を一方的に伝えているだけの、客観性や論理性に欠ける文章と受け取られる可能性があります。

また、同じ文型が続くと、文章のリズムも単調になり、非常に読みづらい文章になってしまうため注意が必要です。

改善・言い換えの例

  • 「〇〇を学びたいです」→「〇〇という目標を達成するため、貴学の〇〇を学びたいと考えています」
  • 「〇〇について学びたい」→「〇〇について専門的に理解を深めることを目指しています」
  • 「〇〇を研究したい」→「〇〇という分野の発展に貢献できたらと考えております」

「〜したい」という願望だけでなく、その背景にある理由や目的をセットで説明することが重要です。「目指している」「志している」「貢献する」などの表現を適度に使うことで、文末表現に変化をつけられます。


志望理由書のNG例文

では、実際にどのような文がNGとされるのでしょうか。ここでは、4つに分けてNG例文を紹介します。

内容に一貫性がない

文章全体のストーリーに一貫性があるかどうかが、まず重要なポイントです。途中で話の方向が変わってしまうと、何を目指しているのかがわかりにくくなってしまいます。

NG例文

私は日本の農業が抱える人手不足問題を解決したいと考えています。貴学の〇〇学部で農業技術について学び、農業の効率化に貢献したいです。〜〜〜〜卒業後は自動車メーカーで自動運転技術の開発に携わり、交通事故のない安全な社会を実現したいと考えています。

なぜNG?

最初に「農業」についての問題意識と学問意欲を示したのにもかかわらず、最後には「自動車」についての話に移っています。志望動機と将来の目標が論理的に結びついていません。内容に一貫性がない文章では、論理的思考力が欠如していると判断される可能性があります。「とりあえずそれらしいことを並べているだけではないか」という印象を与えてしまうこともあるでしょう。

改善のポイント

自己分析からやり直し、志望理由の軸となるテーマを一つに絞ることが重要です。そのうえで、過去(興味を持ったきっかけや経験)、現在(大学で学びたい内容)、未来(将来実現したいこと)が一直線につながるストーリーになるように構成を見直しましょう。


どの大学にも当てはまる志望理由が書かれている

どの大学にも当てはまりそうな内容になってしまうことにも注意が必要です。大学名を変えるだけで他の大学にも提出できそうな文章では、志望度の高さや本気度が伝わりません。

NG例文

貴学の充実したカリキュラムのもとで幅広い教養を身につけ、社会に貢献したいです。

なぜNG?

一見すると前向きな文章ですが、具体的な授業や研究内容に触れていないため、どの大学にも当てはまりそうな内容になっています。これでは、熱意が感じられないだけでなく、大学研究が不十分であると判断されかねません。

改善のポイント

その大学ならではの具体的な魅力を見つけることが重要です。例えば、特定の授業や研究分野、教授の研究内容、独自の教育プログラム、特色あるカリキュラムなどを調べ、自分の目標と結びつけてみるのも良いでしょう。「その大学でなければならない理由」を明確に示すことが重要なポイントです。

次のように書き換えると、志望理由がより具体的になります。

「貴学の〇〇プログラムでは、理論と実践を組み合わせた学びが可能である点に強い魅力を感じています。将来〇〇の分野で社会に貢献するという目標を実現するため、貴学で専門的な知識と実践力を身につけたいと考えています。」


過去の功績が羅列されただけの内容になっている

過去の実績を並べるだけの内容になってしまうケースもよく見られますが、これでは志望理由書として十分とは言えません。

NG例文

私は生徒会長を務め、英語弁論大会で県大会に出場し、ボランティア活動にも3年間参加しました。

なぜNG?

確かにさまざまな活動経験があることは伝わります。しかし、それぞれの経験が志望理由とどのように関係しているのかがわかりません。志望理由書は活動報告書ではなく、「その経験から何を学び、それが志望動機にどうつながっているのか」を説明する書類です。

改善のポイント

過去の経験を書くときは、なぜその活動に取り組んだのか、どのような課題や気づきがあったのか、そこから何を学び、どのように成長したのか、の3点を意識すると良いでしょう。そして最後に、その経験が大学で探究したいテーマにどのようにつながったのかを示すことが重要です。

以下のように改善できます。

「生徒会長として学校行事の企画運営に携わる中で、組織をまとめる難しさと社会における協働の重要性を学びました。この経験から、組織運営や社会制度についてより深く学びたいと考えるようになりました。」


パンフレットの言葉を並べただけになっている

大学のパンフレットや公式サイトに書かれている言葉をそのまま引用しただけの文章になることにも注意が必要です。大学の理念や教育方針に触れること自体は問題ありませんが、それを自分の言葉で説明できていない場合、説得力のある志望理由にはなりません。

NG例文

「知の探究と社会への貢献」を理念に掲げる貴学の教育方針に深く共感し、私もその一員になりたいと強く思いました。


なぜNG?

大学の理念をそのまま引用しているだけで、なぜ共感したのかが具体的に書かれていません。このような書き方では、自分の言葉で語られていないため、主体性や本気度が伝わりにくくなります。また、「パンフレットをそのまま写しただけではないか」と適当さを疑われてしまう可能性もあるでしょう。

改善のポイント

大学の理念に触れる場合は、その理念に共感した理由、共感するきっかけとなった自分の経験、その理念と自分の価値観がどのように結びついているか、といったポイントを意識してみてください。理念を自分の考えと結びつけて説明することが重要です。

以下のように改善できます。

「私は高校で地域の環境保全活動に参加する中で、学んだ知識を社会の課題解決に活かすことの重要性を実感しました。そうした経験から、「知の探究と社会への貢献」という理念を掲げる貴学の教育方針に強い共感を抱いています。貴学で専門的な知識を深めると同時に、それを社会に還元できる人材へと成長したいと考え、志望いたしました。」

志望理由書が完成したときにチェックすべきポイント

いざ、志望理由書の下書きが完成したとき、どのようなことに気をつけて確認すれば良いのでしょうか。ここでは、チェックすべきポイントを5つ紹介します。

誤字・脱字がないか

まず最初に、誤字・脱字がないかを丁寧に確認しましょう。どれほど内容が優れていても、誤字や変換ミスが多いと、注意力や文章力に欠ける印象を与えてしまう可能性があります。


文章をチェックする際、Wordなどの校正ツールを使う人も多いでしょう。しかし、これらのツールは万能ではありません。特に「同音異義語の変換ミス」などは文法的に問題がないため、ツールでは見逃されることがあるのです。


画面上では気づきにくいミスも、紙で印刷すると見つかりやすくなることがあります。志望理由書を確認する際は、紙に出力して赤ペンを持ち、声に出して読みながらチェックする方法が効果的です。音読することで、文章の違和感にも気づきやすくなります。


さらに、時間を置いて見直すことも重要です。書き上げた直後は内容を覚えているため、脳が文章を補完してしまい、ミスに気づきにくい可能性があります。できれば最低でも一晩ほど時間を置き、フレッシュな状態で読み返すことで、客観的に文章を確認することができます。


指定文字数の9割を超えているか

全体の文字数を確認することも重要です。指定文字数を大幅に下回っている場合、読み手に「志望度が低いのではないか」「大学について十分に調べていないのではないか」といった印象を与えてしまう可能性があります。


志望理由書は、大学に対する熱意や学びたい内容を伝えるための文章。そのため、指定された文字数の中でできる限り具体的に説明することが大切です。最低でも指定文字数の9割程度は埋めることを目安にしましょう。文字数に余裕がある場合は、経験の背景や学びたい内容、将来の目標などを具体的に補足すると良いです。


一方で、指定文字数を一文字でも超えるのはルール違反です。大学によっては、その時点で評価が下がる可能性もあります。もし文字数を超えている場合は、冗長な表現を削ったり、より簡潔な言葉に言い換えたりして、必ず規定の文字数以内に収めるようにしましょう。


原稿用紙のルールに則っているか

原稿用紙の基本的なルールが守れているかも必ず確認しましょう。書き方のルールが守られていないと、丁寧さや基本的なマナーに欠ける印象を与えてしまう可能性があります。


特に次のようなポイントは、提出前にしっかりチェックしておきましょう。

  • 段落の始めは一字空ける
  • 句読点(、。)や括弧(「」)は一マス使う
  • 「ゃ」や「っ」などの小さい文字は、一マスの中に前の文字よりやや小さく、右寄りに書く


原稿用紙のルールは、基本的な文章作成のマナーでもあります。志望理由書を書き終えたら、内容だけでなく書き方の形式が正しく守られているかも忘れずに確認しましょう。


文末表現が揃っているか

文末表現が統一されているかも必ずチェックしましょう。志望理由書では、丁寧な印象を与えることができる「です・ます調」を用いるのが一般的。文章全体を通して、この表現に統一されているかを確認しましょう。


「〜だと考える。そのため、貴学で学びたいです。」のように、2種類の文末表現が混ざると稚拙で読みにくい文章になってしまいます。


また、志望理由書を書き直している途中で文章を追加したり修正したりすると、気づかないうちに文末表現が変わっていることも。そのため、文章を書き終えたら部分的に確認するだけでなく、最初から最後まで通して読み、文末表現が統一されているかをチェックすることが大切です。


固有名詞が合っているか

書き終えたら、大学名や学部名などの固有名詞が正確に書けているかも必ず確認しましょう。固有名詞の誤りは、大学研究が不十分である印象を与えてしまいます。


まず、大学の公式サイトや募集要項を開き、正式名称を一字一句間違えずに書けているかを確認しましょう。大学名だけでなく、学部名や学科名、専攻名なども正式な表記で記載してください。もちろん、授業名や教育プログラムの名称についても、正式名称をそのまま記載する必要があります。


また、志望理由書の中で特定の教員の研究内容に触れる場合は、教員の名前の漢字が正しいか、肩書きや役職に誤りがないかも確認しましょう。名前や役職を間違えると、失礼に当たります。


志望理由書のNGワードやNG表現に関するよくある質問

志望理由書を書く際、「この表現は使っても大丈夫?」「こんなときはどうすればいいの?」とさまざまな疑問を持つことでしょう。ここでは、志望理由書のNGワードや表現に関して、受験生からよく寄せられる質問に回答します。

自分の短所を正直に書くのはNG?

回答:基本的にはNGです。

志望理由書の目的は、大学に対して「自分がどのような意欲や可能性を持っているのか」を伝えることです。自分の長所やポテンシャルをアピールする場とも言えるでしょう。よって、消極的な印象を与えてしまいかねない自分の弱点や苦手な点をあえて書く必要はありません。

ただし、必ずしもすべてNGというわけではなく、例えば、

「〇〇という課題を克服するために、貴学で〜〜を学びたい」

といったように、課題を出発点として成長への意欲や学びたい理由につなげる形であれば、前向きな志望理由として成立することもあります。


志望理由書で誤字や脱字を見つけたら修正テープを使っても良い?

回答:基本的には避けるべきです。

志望理由書は大学に提出する正式な書類であるため、見た目の整った清書が求められます。修正テープや修正液を使うと、文章の流れが途切れて見えたり、雑な印象を与えたりしてしまうかもしれません。そのため、手書きの場合は間違えたら新しい用紙に書き直すのが原則とされています。

こうした書き直しが必要になることも考え、志望理由書は時間に余裕を持って作成することが大切です。下書きや推敲を十分に行ったうえで清書に取りかかり、提出前に誤字や脱字のない完成版を用意できるように準備しておきましょう。


志望理由書では略語もNG?

回答:原則として、略語ではなく正式名称で記述しましょう。

志望理由書は、大学に提出する正式な書類であるため、できるだけ正式な表現を用いることが基本です。日常会話では問題なく使われる略語でも、文章ではカジュアルで幼い印象を与えてしまうことがあります。

  • 「英検」→「実用英語技能検定」
  • 「部活」→「部活動」
  • 「バイト」→「アルバイト」

志望理由書では、読み手に丁寧で真剣な印象を与えることが重要です。そのため、略語に頼らず、正式名称を使って正確に記述することを心がけましょう。


未来図に登録すれば先輩たちの志望理由書を参考にできる!

志望理由書では、中身の深さだけでなく言葉の選び方や表現の仕方も評価に影響します。曖昧なワードやカジュアルすぎる言葉、極端な表現などを避けることはもちろん、書き終えたあとに文章全体の一貫性や具体性、文末表現の統一などを確認することも大切です。推敲を重ね、志望理由書の完成度を高めていきましょう。

とはいえ、「実際に合格した人の志望理由書はどのような内容なのか知りたい」と思う人も多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのが、未来図。未来図に登録すると、実際に大学に合格した先輩たちの志望理由書を閲覧することができます。完成度をさらに高めたい人は、ぜひ未来図に登録して先輩たちの志望理由書をチェックしてみてください。きっと、自分の志望理由書を書き進めるヒントが見つかるはずです。