近年、入試制度の多様化が進み、私立大も含め、国公立大も総合型選抜・学校推薦型(旧AO・推薦)入試の割合も増加傾向にあります。
実際に2022年度の文部科学省の調査によると、推薦入試による合格者は、50.3%。一般入試による合格者の49.7%を上回る水準となっています。
「学校推薦型選抜」と「総合型選抜」では、書類審査や面接の結果をもとに選抜を行います。
その際、部活動や課外活動、ボランティア活動などの実績も評価されますが、コンテストへの参加も大きなアピールポイントになります。たとえ入賞に至らなくても、参加自体がアピールになりますので、早いうちからこの入試方式を検討する方は、得意分野のコンテストに積極的に参加すると良いでしょう。
そこで今回は、得意分野別に分けておすすめのコンテストをいくつか紹介したいと思います。
【理系向け】
日本数学オリンピック
化学グランプリ
日本生物学オリンピック
物理チャレンジ
日本情報オリンピック
いわゆる科学オリンピック系のコンテストで、大学で学びたい分野と直結していれば、ここで上位入賞すること以上のアピールはないでしょう。
各種名前に冠している分野の専門的知識が必要になりますが、一次試験はマークシートで、単なる知識を答えさせる問題から、難関国私立の受験問題を超えるような、ハイレベルの考察力を必要とする問題まで出題されます。
そのため、ここでの実績は大学入試で問われるレベルを超えた知識を有しているという判断がされるのです。
各大学で有利に働くことは間違いないですが、中でも東北大学は「特別選抜入学試験学生募集要項科学オリンピック入試」というものがあり、国内選抜の最終試験まで進んだかどうかが出願の基準になっているようです。
大学で専門性を極め、将来は研究者に、というような方は自分のレベルを認識する上でもチャレンジしておいて損はないコンテストでしょう
アプリ甲子園
中高生を対象としたスマートフォンアプリ開発コンテストです。2011年からスタートしました。iOS用アプリとAndroid用アプリ、そしてウェブブラウザー上で動作するウェブサービスが選考対象です。
ユーザーの使いやすさやデザイン性、実装力・技術チャレンジ、消費者支持度、独創性・新規性の4項目が審査基準。決勝大会では4分間のプレゼンテーションと質疑応答から企画力が審査され、ソースコード(プログラミング言語を用いて記述したアプリの設計図)から技術力が審査されます。企画力と技術力の総合得点から、最優秀作品が決定します。
理工学部系統はもちろんのこと、近年はAI開発部門がコンテスト内で新設されていますので、将来はAIに関わりたいという高校生にもおすすめです。
科学地理オリンピック日本選手権・国際地理オリンピック
地理学の知識や思考力を競う国際コンテスト。国際科学オリンピックの1つです。
4日間連続で、記述、マルチメディア、フィールドワークの3種目の試験が実施されます。なかでもフィールドワークはこの大会に特徴的なものであり、代表選手は定められたコースを歩きながら、途中のチェックポイントで地形断面図や土地利用図などを作成。
その後、机上で地図や統計資料などをもとにしながら、観察した土地のもつ特色や課題とその対応策を考察するという地理学独特の試験が実施されます。
東京大学、東北大学、筑波大学など地球科学系の学部を持つ学校の入試に使うことができるほか、国際オリンピックへの参加まで行けば多くの大学で優位に進めることが可能となります。
【文系向け】
高円宮杯全日本中学校英語弁論大会
全英連が主催する全国高等学校英語スピーチコンテストは、英語スピーチコンテストのうち最大規模の大会です。地方予選があり、予選を勝ち抜いた精鋭たちが全国一の座を争う、まさに英語スピーチ界のインターハイとでもいえそうな大会です。
自分の意見や主張を制限時間5分以内でスピーチします。英語能力に加え、弁論の内容も審査の大きなポイントになります。
内容としては人権問題など平和や人権に対する厳しい指摘や意見が多く見られるため、チャレンジする中で身につく国際社会に対する高い視座はコンテストの結果と加えて総合型選抜における強い武器になるでしょう。
小泉信三賞全国高校生小論文コンテスト
小泉信三賞全国高校生小論文コンテストとは、5つのテーマのなかから好きなテーマを選んで6,000字以上8,000字以内で小論文を書くというコンテストです。このコンテストにおける小泉信三賞受賞者は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
また、総合型選抜では小論文が課されるケースも間々ありますので、その対策としても効果が期待できるでしょう。
また、同じように小説・評論に関する賞である三田文学新人賞も、最終候補者は、慶應義塾大学SFCのAO入試C方式の出願資格を得ることができます。
文学部系統を受験したい方は検討してみてください。
高校生ビジネスプラン・グランプリ、マイナビキャリア甲子園
高校生のビジネスコンテストの2大登竜門と言われるコンテストです。
どちらも全国の高校生が参加可能となっており、協賛企業の出した課題に対してアイデアを0から考えプレゼンすることが求められます。
マイナビキャリア甲子園での成果を評価対象として、一定の成績をおさめた生徒に対して一次試験を免除する大学も出てきており、一定の効果が期待できるコンテストでしょう。
また、総合型選抜で問われることの多い、該当学部学んだ先に成し遂げたいこと、についても起業プランや経験と結びつけることで、説得力のあるものを作り上げることができるのではないでしょうか。
今回紹介したコンテスト・競技大会のほかにも、やデザインコンペ、英語によるプレゼンテーション大会、地域活性化策コンテスト、翻訳コンクールなど理系から文系までさまざまな高校生向けコンテストが開催されています。どれも参加するにはそれなりの準備が必要です。高校3年時に受験勉強と並行して準備をすると、勉強に集中できないおそれもあります。
そのため、早いうちからの準備をお勧めします。
また、冒頭でも記載しましたが、コンテストの結果以上にチャレンジする上で身につくものが、どのような入試方式であっても大学進学の手助けになることは間違いありません。
いかがでしたでしょうか?
総合型選抜、推薦入試を検討する方は是非参考にしてみてください!
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