あなたの高校は「進学校」ですか?それとも「自称進学校」?

 あなたの通っている高校、あるいは卒業した高校について、「うちって、本当に進学校なんだろうか?」と、そんな疑問を一度でも抱いたことはありませんか?

 世の中には、いわゆる名門進学校とは一線を画す「自称進学校」と呼ばれる学校群が存在します。

 今回は、そんな学校によく見られる特徴を10個ピックアップ。半分以上当てはまったら、あなたの母校もその仲間入りかもしれません。

自称進学校とは?

 そもそも、自称進学校とは何か?進学校を自称しているけれど、実際には進学校になり切れていない学校をさして、蔑称的なニュアンスで使われている言葉になります。偏差値50を超えている普通科高校の中で、進学を志す人が多いものの、学校として実績を作ろうとするあまり生徒に対してプレッシャーをかけ過ぎる学校のことを指す場合が多いです。

診断項目

1. よくわからないけどかっこいい名前のコースがある

 Sコース、特別進学コース、アドバンスコース、エクセレントコースなど。一般の生徒からは「何が違うの?」と疑問視されるものの、学校案内には大きく掲載される。

 実際は授業時間が少し多いだけだったり、補習が強制参加だったりするだけのことも。「Sコースって何のSなの?」「スペシャルらしいよ」「特に特別じゃないけどね」という会話が廊下で聞こえてくる。

2. 3年0学期という訳のわからない概念を持ち出す

 高2の3学期を「3年0学期」と呼び、受験生としての自覚を過度に煽る。「君たちはもう2年生じゃない!受験生なんだ!」と熱弁する先生。生徒の心の声は「まだ高2の余韻に浸らせてくれ…」。

 この時期から模試の結果が廊下に貼り出され、進路面談という名の圧力面談が始まる。

3. 受験は団体戦という

 本来は個人の戦いであるはずの受験を「みんなで頑張ろう」と団体戦化。「クラスで○時間勉強」「国公立大学に何人合格」という目標が掲げられ、妙な連帯責任感が生まれる。

 逆に、誰かが推薦で早々に合格すると、なぜか微妙な空気に。「あいつだけ先に抜けやがって」という雰囲気が漂うこともある。むしろそれを学校の先生が先導してしまうことも。

4. 部活との文武両道を推す

 現実的には難しいのに、文武両道を理想として掲げる。

 学校説明会では「本校は文武両道を大切にしています」とアピール。しかし実際は、部活をしていると「もっと勉強しろ」と言われ、勉強に専念すると「部活もしないのか」と言われる。結局どっちつかずで疲弊する生徒たち。

5. 宿題が多い、内職が許されない

 大量の課題が毎日出され、授業中に他の勉強(内職)をすると怒られる。

 「学校の課題をやっていれば大丈夫」というのが学校側の言い分で、塾に行くことも全く推奨されない。だが、生徒は「この課題、意味あるのかな…」と疑問を抱きながらも従うしかない。

 塾の宿題をする時間もなく、睡眠時間を削る羽目に。

6. 朝補習・放課後補習が強制参加

 7時台からの朝補習や、放課後の補習が事実上強制。

 「任意参加です」と言いながら、欠席すると進路指導で「君はやる気がないのか」と言われる。朝6時に起きて7時半に学校に到着、帰宅は19時過ぎ。部活生よりも拘束時間が長い。

7. 国公立大学への進学を異常に推す

 「私立より国公立」を繰り返し、国公立大学の合格者数を実績としてアピール。

 早慶やMARCHより地方国立を勧められる。「学費が安いから」というのが建前だが、本音は「国公立合格者数」という数字が欲しいだけ。私立専願だと言うと、「もったいない」「国公立も受けなさい」と説得される。

8. 進路指導で「浪人はするな」と言われる

 現役合格率を上げたいため、生徒の志望校を下げさせる傾向がある。「確実に受かるところを受けろ」が口癖。「君の実力じゃその大学は無理だ」と夢を潰され、安全志向の進路選択を強いられる。

 浪人して難関大に合格した先輩の話は、なぜか学校では語られない。

9. 土曜授業・長期休暇の補習が当たり前

 夏休みも冬休みも学校がある。「休みの日こそ差がつく」と言って、補習スケジュールがびっしり。

 夏休みは実質2週間程度。友達との旅行や部活の大会よりも補習が優先され、「学校以外の予定」は認められない雰囲気。

10. 卒業生の「合格体験談」で精神論が語られる

 先輩の体験談で「学校を信じてついてきたから合格できた」「学校の課題をしっかりやれば大丈夫」などの精神論が展開される。具体的な勉強法や参考書の話は少なく、「先生方への感謝」が中心。

 塾や予備校に通っていた事実は巧妙に隠される。

★番外編:最近の自称進学校、こんな傾向も

 時代とともに自称進学校も進化(?)しています。最近の自称進学校では、こんな新しい傾向も見られるようになってきました。

総合型選抜(旧AO入試)はするな、と言われる

 「総合型選抜は実力じゃない」「一般入試で勝負しろ」と、総合型選抜を目指す生徒を止めにかかる学校が増えています。建前は「君の実力なら一般で合格できる」ですが、本音は「学校側が総合型選抜の対策をできない」「小論文や面接の指導が面倒」「実績としてカウントしにくい」など。せっかくやりたいことが明確で、総合型選抜に向いている生徒でも、学校の都合で一般入試を強いられることに。ある生徒が「総合型選抜で○○大学を目指したい」と相談したところ、「そんな楽な方法じゃダメだ。一般入試で正々堂々と戦え」と言われたという話も。

指定校推薦枠がどれくらいあるのか隠す

 多くの高校では指定校推薦の枠が公開されているものの、自称進学校では「一般受験で頑張ってほしいから」という理由で情報を隠す傾向が。高3の夏休み明けになって初めて「実はこんな枠があります」と発表されることも。しかも良い大学の枠は、すでに先生のお気に入りの生徒に内々に知らされていたりする。「え、早稲田の指定校あったの!?知ってたら評定頑張ったのに!」という悲鳴が毎年聞こえる。情報格差が生まれ、知っている生徒だけが得をする仕組み。

国公立大学志望を強制される

 「国公立を推す」というレベルを超えて、もはや「強制」に近い学校も。私立志望だと伝えても、「とりあえず国公立も受けなさい」「共通テストは全員受験」と選択肢を与えられない。中には「私立専願は認めません」と明言する学校も。生徒の適性や希望よりも、学校の実績を優先。「国公立○名合格!」という数字が欲しいだけなのが見え見え。結果、本当に行きたい私立大学の対策が疎かになり、どちらも中途半端になってしまう生徒が続出。

逆に部活を早く辞めろと言ってくる

 かつては「文武両道」を推していたはずなのに、最近は「部活は早く辞めて勉強に専念しろ」と圧力をかける学校も増えてきました。学校説明会では「文武両道」をアピールしながら、実際は高2の冬、遅くとも高3の4月には引退を迫る。「部活を続けながら受験勉強なんて無理」「○○君はもう部活辞めたぞ」とプレッシャーをかけ、最後まで部活を続けたい生徒を追い詰める。建前と本音の矛盾がここでも露呈しています。

診断結果

  • 0〜2個:普通の進学校です。バランスの取れた指導が受けられているかも!
  • 3〜4個:やや自称進学校の傾向あり。注意が必要。
  • 5〜7個:立派な自称進学校です!学校の方針と自分の勉強法のバランスを考えましょう。
  • 8〜10個:殿堂入り級の自称進学校。自分のペースを大切に、冷静に受験戦略を立てることが大切です。

おわりに

 この診断はあくまでユーモアを交えたものですが、自分の学校の特徴を客観的に見つめ直すきっかけになれば幸いです。

 ちなみに、最近では、さらに一段階ひねった存在として「自称自称進学校」呼ばれるような学校も増えてきています。自称進学校であればそうは言いつつ一定の成果が出ているが、自称進学校のような指導をしつつも結果が出ない学校のことを自称進学校にもなり切れない学校=自称自称進学校と呼んでいるのです。なかなか面白いネーミングですね。

 どんな学校であっても、最後に頼れるのは自分自身。学校の方針に流されすぎず、自分に合った勉強法で目標に向かって進んでいきましょう!