経済学部・商学部志望は必須!?ビジネスコンテスト!

 みなさんは、推薦入試で「ビジネスコンテストの実績が評価される」という話を聞いたことがあるでしょうか?

 様々な課外活動がありますが、その中でも特にビジネスコンテストへの参加は、実績として高く評価される傾向があります。特に経済学部や商学部に進学しようとしている人は、ビジコンの実績はとても高く評価されます。

 全国規模の大会でもし入選すれば、早稲田大学・慶應大学をはじめとする難関私大も目指せます。また過去には、東京大学経済学部の推薦合格者も、ビジネスコンテスト優勝者だったという話もあります。

 「なんだか難しそうだし、自分には関係ない」と思っている方が多いかもしれません。しかし、ビジネスコンテストの中にはかなりとっつきやすい・参加が簡単なものもあります。その一つが、高校生ビジネスプラングランプリです。

 このビジネスコンテストへの参加を通じて、現実的なものごとの考え方や実践的なスキルが身につきます。その上で推薦入試に向けた実績としても効果的なんですから、一石二鳥の素晴らしい取り組みだと言えるでしょう。

 この記事では、数あるビジネスコンテストの中でも特に規模が大きく知名度が高い「高校生ビジネスプラン・グランプリ」について、詳しく見ていきます。 

 出典:公式HP

高校生ビジネスプラン・グランプリとは?

  「高校生ビジネスプラン・グランプリ」は、日本政策金融公庫が主催し、財務省や文部科学省の後援を受ける、非常に権威のあるビジネスコンテストです。全国の高校生および高等専門学校(1~3年生)の生徒を対象に、創造力や起業マインドの向上を目的として開催されています。

 応募は、全国の高等学校および高等専門学校(1~3年生)の生徒からなるグループまたは個人で可能です。募集するビジネスプランのテーマは自由で、若者ならではの発想や創造力を活かした内容が期待されています。

手厚いサポートが受けられる

 「高校生ビジネスプラン・グランプリ」の最大の特徴は、ただ単に高校生からプランを募るだけではなく、高校生がビジネスについて1から勉強できるように手厚いサポートが用意されていることです。

 まず、主催者である日本政策金融公庫は、全国の高校に対して無料で出張授業を展開し、ビジネスや起業のいろはについて、初歩的な内容から実践的な内容まで教えています。

 出張授業ではアイデアの発想法や収支計画のつくり方など1から丁寧に教えてもらえるので、全くのビジネス初心者でも事業プラン作成に取り組めるようになります。授業はオンラインでも可能で、対象人数や時間も柔軟に対応してくれます。

 もし出張授業を受けたい!という気持ちがあれば、学校の先生にお願いして手配していただくことができるかもしれません。

 また、学校経由で出張授業が手配できない場合でも、出張授業で使われている教材は生徒個人で取り寄せることができます。教材の内容もかなり充実しているので、それだけでもビジネスコンテストに参加するのに必要なだけの知識を得ることができます。

 これほど手厚いサポートがあるからこそ、全員がある程度同じスタートラインに立って参加できるので、誰にでも平等にチャンスがあります。実際、毎年異なる高校がファイナリストを輩出しています。

審査スケジュール

 2025年度のスケジュールは以下のとおりです。

応募受付開始:2025年8月20日(水)

応募締切:2025年9月24日(水)

審査結果・ファイナリスト発表:2025年11月下旬

最終審査会:2026年1月11日(日)

 最終審査会では、ファイナリスト10組がプレゼンテーションを行い、グランプリが決まります。

 過去には、新しい栽培方法と肥料を開発することで稲作農家の肥料費高騰問題を解決するプラン、地域の特産品を活用した商品を開発し地域活性化を目指すプランや、途上国の貧困層に冷蔵庫を貸与しドリンク販売に特化した小規模ストアの開業・運営を支援することで途上国の貧困を改善するプラン、専用アプリを開発して階段昇降を促し人々の健康増進を図るプランなどがグランプリを受賞しています。

 ちなみにこれらの様子は、HPにしっかり載っていますので、ぜひチェックしてみましょう!

  

審査のポイント

 提出されたビジネスプランは、以下の4つの観点から審査されます。

1. 商品・サービスの内容:高校生ならではの発想や着眼点があるか。

2. 顧客:具体的なターゲットを想定し、ニーズを把握しているか。

3. 必要な経営資源:ヒト、モノ、技術・ノウハウなどの経営資源を考慮しているか。

4. 収支計画:ビジネスを継続できるだけの売上・利益が見込まれるか。

 これらのポイントを押さえた現実的なプランが評価されます。

 もちろん、現実に即したプランを組み立てる方法を、最初から知っている高校生なんていません。

 だからこそ、出張授業や公式の教材の内容をいかに咀嚼し理解するか、そしてどれだけ思考を止めずに努力を重ねられるか、という情熱の大きさが問われているように思います。

どんなアイデアが勝つのか? 

 では、どんな人がこのコンテストで勝っているのでしょうか?

 そもそも、「素晴らしいビジネスアイデア」「絶対に成功するビジネスのタネ」を高校生が考えることは不可能に近いです。

 そんなものがあるならばどこかの会社がやっているはずですし、どこの会社も手をつけていないということは実現可能性の面でなんらかの難しさがあるからでしょう。しかも高校生は基本的にビジネスの経験がありませんから、誰も今まで思い付くことがなかったような完璧なアイデアを考えることなんて、難しいです。

 それでも、高校生だからこそできることもあります。例えばこうしたビジネスコンテストで評価されているのは、どのような社会課題にアプローチしていて、それをどのように解決しているか、ということです。

高校生の方が良いアイデアが出せるかも?

 社会人になると、どうしても「お金を儲けるためにはどうすればいいか」ということを考えるようになってしまいます。そしてビジネスアイデアがあったとしても「短期的にお金が儲からないから難しい」という判断をくだしてしまいがちです。

 そうした中で、高校生のアイデアはきちんと「誰かを救うためのビジネス」になっている場合が多いのです。この高校生ビジネスプラングランプリのプレゼンを見ると、「ビジネスとして短期的に大きな儲けが出るようなアイデアではないけれど、明確に誰かを救うことになっているアイデア」が評価されています。

 とはいえ、実現可能性が低くていいというわけでも、儲けが出なくてOKというわけでもありません。

 高校生ビジネスプラングランプリでは、ビジネスプランシートを提出する際に、収支計画まで書く必要があります。「こういうアプリケーションを作りたい!」というアイデアを考えるだけでなく、そのアプリを作るための初期投資がいくらで、そのアプリをリリースしてからどのようにお金を儲けるか、どれくらいの期間で黒字化するか、といったようなことまで考えなければいけません。

推薦入試に向けた実績になる

 ビジネスコンテストへの参加は、推薦入試や総合型選抜において、自己アピールの重要な材料となります。たとえ入賞に至らなくても、チャレンジした意欲や過程で得た学びは評価されます。特に、「高校生ビジネスプラン・グランプリ」のような全国規模のコンテストへの参加は、かなり説得力のある実績となるでしょう。

 「高校生ビジネスプラン・グランプリ」は、入選したかどうかにかかわらず、高校生が考えた全てのビジネスプランに、日本政策金融公庫からのフィードバックがいただけるそうです。自分が考えたビジネスプランに、その道のプロがアドバイスをくれるなんて、こんな貴重な機会はありません。

 皆さんの成長の大きな手助けになるはずですので、ぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか。