東北大の入試が大きく変わる!
先日、東北大学が2050年を目標に一般入試を廃止し統合型入試(AO入試)の割合を100%にすることを発表いたしました。先日の記事でもまとめましたが、東京大学においても、東北大学ほど強固な動きではありませんが、AO入試合格者の割合を増加させようという動きが強まってきています。
アメリカなどの海外大学と比べると学力試験による入試傾向が強い日本ですが、それもこの先数十年で変わっていくかもしれません。
そんな変化の兆しの中、AO入試合格のために現役の高校生、これからの高校生は何をすべきなのでしょうか?
本記事では東北大学のAO入試合格のための秘訣を実際の入試の形式から分析していきます。
そもそもAO入試ってどんな仕組み?
そもそも東北大学のAO入試とはどんなものなのでしょうか?まず最初に東北大学が公式に出している資料からAO入試の概要についてまとめます。(リンク)
まず出願可条件ですが、「調査書の学習成績概評がA段階(評定平均値4.3以上)」であること、「合格した場合は入学を確約できること」が挙げられます。
二つ目の条件はAO入試では一般的かもしれません。一方で一つ目の条件はかなり満たすのが難しいハードルとなっているように感じます。
次に得点配分です。
東北大学のAO入試は大きく筆記試験(一次試験)と面接(二次試験)の二部構成となっています。二次試験は当然ながら一次試験通過者のみに受験資格が与えられ、二次試験ではその二つの総合得点によって合否が決定します。各学部によって得点の配分方法は異なっており、令和7年度AO 入試(総合型選抜)II期の場合の得点配分は以下のようになっています。
学部 | 筆記試験(一次試験) | 面接(二次試験) |
文学部 | 400 | 300 |
教育学部 | 400 | 200 |
法学部 | 900 | 400 |
理学部 | 200 | 100 |
医学部医学科 | 300 | 150 |
医学部保健学科 | 200 | 200 |
歯学科 | 800 | 200 |
工学部 | 300 | 300 |
農学部 | 400 | 600 |
得点配分表. 『令和7年度 (2025年度)AO 入試(総合型選抜)II期学生募集要項』より作成
このように見ると各学部がそれぞれバラバラに設定してあることが一目瞭然です。筆記試験と面接の得点比率も学部によって異なります。農学部や工学部などの理系学部で面接の比重が高いのは意外でした。
また、表には記入してありませんが、いくつかの学部では入試申込の際の提出書類を面接の点数に含むと明記している学部もありました。
提出書類には、「志願理由書」「活動報告書」「志願者評価書」の三つがあります。
志願理由書について
志願理由書は25行の自由記入形式で、学部の志望理由や学問的興味について書くよう書かれています。特に細かい指定はなく志願者の文章力や知的好奇心が求められています。
活動報告書について
いくつかの活動実績について、活動の名称、やっていた期間、自己評価とともにそれぞれ5行程度で書くことができます。この活動実績についての実際の問題文(文学部)は以下の通りです。
『出願基準を参考にして,「総合的な探究の時間」や理数探究等において取り組んだ課題研究,部活動,作文・ 感想文その他の各種コンテストやコンクール,研究発表,懸賞論文,競技会,資格(英検・TOEFL®TEST 等 の外国語試験を含む。英語以外も可)の取得など,現在までにあなたが達成した主な活動実績を 3 件選択し, あなたにとって重要度の高いものから順に記載してください。活動の成果や取得した資格等を示すもの(表彰 状,新聞等の記事,論文,英検・TOEFL®TEST 等の英語やその他外国語に関する成績証明書やスコア,各種 資格取得証明書など。いずれも写し・A4 判)がある場合は,資料番号欄に記入した番号を付し,本報告書に 添付してください。』
今回は文学部の問題を記載しましたが他の学部においても大きな違いはありません。学部によって書くことのできる活動実績の数が異なるので、合格を目指す高校生はいくつの活動実績が必要なのかを早い段階からチェックするのが良いと思います。
この文章によれば、英語の資格試験の成績も活動実績として認められる模様です。もし活動実績の数が埋まらないといった問題があるようであれば、英検やTOEFLの受験を考えるのも一つの手かもしれません。
志願者評価書について
これは志願者本人ではなく、志願者の高校の先生が書く必要のある文章です。具体的な内容ですが、「学問に関する所見」と「人物像に関する所見」を書く記入欄がそれぞれ4行ずつあります。あまり明確に内容の指定はなく、その人がどのような姿勢で学問に取り組んでいるのか、どんな人物なのかを率直に評価するためのものだと考えられます。
試験を受ける高校生の方々は事前に担任の先生に相談しておくのが良いでしょう。
以上が必要な提出書類ですが、流石に具体的な得点配分や評価方法については明かされていませんでした。
試験内容は?〜筆記試験について〜
筆記試験の過去問は東北大学の公式サイトに掲載されています(リンク)。各学部によって問題は異なりますが、文系の学部の場合は英語と国語(小論文を含む)、理系の学部の場合は英語、数学、理科(物理、生物、化学から選択可能)です。
難易度としては、一般入試とさほど違いはないように感じています。しかしAO入試使用ではあるため少し特殊な問題も出てきています。
例えば、法学部の試験では英語の評論記事をよみ、それについて自分の見解を述べるといった問題も出ています。とはいえ、模試等で頻繁に出題される自由英作文と本質的には大きな違いはないかと思います。
試験内容は?〜面接について〜
面接については、一般的な推薦入試の面接と大きな違いはない模様です。
学部によっては英語の能力を面接ではかるというように記載している学部もあります。英語での音読や軽いスピーチなどが出題される可能性は十分にあります。英検などを通じて対策を行うのが良いでしょう。
受験に向けて
以上の入試方法から考えると、東北大学にAO入試合格において求められていることは「高校での成績が良いこと」「高校での活動実績が豊富なこと」「学問的興味が深いこと」「高い学力」の四つだと思われます(全部できたら苦労しませんよね。)
結局、学力は求められた上で人間性や課外活動も問われるわけなので受験生にとっては負担が増えるかもしれません。
合格を目指す高校生の方々は早いうちから高校生活の過ごし方を考えると良いでしょう。ただ、胸を張って充実した高校生活を過ごすことを目標に頑張れば自然と合格は近づくように思えます。
決してみんながみんな〇〇オリンピックで優勝する必要はないのです。自分のできる範囲で興味のあることに全力を注げば必ず評価されると思います!




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