高2の冬から受験勉強を始めると、「今からでは遅いのでは?」と不安になる人も多いでしょう。たしかに、高1・高2の早い段階から勉強を始めている受験生と比べると、やや出遅れているのは事実です。
 

しかし、ここから本気で取り組めば、志望校合格も十分に狙えます。
 

この記事では、高2の冬から受験勉強を始める場合に最優先ですべきことや、避けたいNG行動、巻き返しに必要な勉強時間の目安など詳しく解説します。 受験勉強の開始時期に不安がある方はぜひ参考にしてください。

➤高2の冬から大学受験の対策をするのは遅い?やるべきことや冬休みの過ごし方

高2の冬から受験勉強を始めるのは遅い?

高2の冬から受験勉強を始める場合、決して早いスタートとは言えません。すでに準備を進めている周囲と比べれば、少し遅れをとっている状態です。

しかし、だからといって手遅れというわけではありません。今すぐ受験を意識して勉強を始めれば、これまでの遅れを挽回することは可能です。

とはいえ、共通テスト本番までは残り約1年です。1日も無駄にはできないため、どの教科から手をつけるべきか優先順位を決めて効率よく進めていきましょう。

国公立志望はギリギリのタイミング

国公立大学は共通テストの必要科目数が多いため、すべての科目を本番までに完成させるには、この冬が準備を始める実質的なラストチャンスとなります。

 
これ以上スタートが遅れると、必要な勉強時間を確保できなくなり、場合によっては志望校を下げることにもなりかねません。

 
対策としては、高3になったら理科や社会の対策に集中できるよう、この冬のうちに英語と数学の基礎を終わらせておくことが重要です。
 

かなりギリギリのラインではありますが、今日から本気で取り組めば、第一志望校の合格も決して難しいものではありません。 

 
 

私立志望は十分間に合うが油断は禁物

私立大学を志望する場合は受験科目を3科目程度に絞れるため、高2の冬から基礎を固めていけば、逆転合格も十分に狙えます。

 

ただし、高1・高2から動き出しているライバルとはすでに差がついているうえに、同じように科目を絞って追い上げてくる受験生も今後数多く出てきます。

 
この差を埋めるためにも、高3になるまでに標準レベルの学力をつけておくことが欠かせません。

 
今のうちに基礎を終わらせておけば、高3からスムーズに過去問演習へ入れるようになります。

 

高2の冬から受験勉強を始めて志望校に合格できた人の割合

実際に高2の冬から勉強を始めて、どれくらいの人が志望校に合格しているのでしょうか。ここではじゅけラボ予備校の調査をもとに、高2の冬以降に受験勉強を開始した人がどのくらいいるのかを見ていきましょう。

 

大学の区分

高2の冬(1月)よりも前に
勉強を始めた人

高2の冬(1月)以降に
勉強を始めた人

国公立大学

42.5%

57.5%

私立大学
(難関大学)

43.0%

57.0%

私立大学
(その他)

26.6%

73.4%

 
国公立大学については、第一志望に現役合格した人のうち、約5.7割が高2の冬以降に受験勉強を開始しています。つまり、現役合格者の過半数がこの時期から本格的な対策をスタートさせていることになります。

  
私立大学の場合、難関私立大学の現役合格者は、高2の冬以降に受験勉強を始めた人が約5.7割でした。一方、その他の私立大学に関しては、高2の冬以降に受験勉強を始めた人が約7.3割であったことが分かっています。

 
参考:【国公立大学】現役合格者の55.3%が高校2年生までに受験勉強を開始。過半数が受験難易度が高いと感じる志望校へ挑戦|じゅけラボ予備校、難関私立大合格者の先取り戦略 vs その他私立大合格者の追い込み準備の実態が調査結果から明らかに|じゅけラボ予備校

 

高2の冬から出遅れを挽回する!最優先でやるべきこと

高2の冬から受験勉強を始めるなら、「何をやるか」だけでなく「今は何をやらないか」を見極めることが重要です。
 

出遅れを挽回するためにも、まずは最優先で着手すべきことを3つ紹介します。

  • 長時間机に向かう習慣を身につける
  • 英語と数学の基礎固めを行う
  • 模試を受けて現在の実力を測る

長時間机に向かう習慣を身につける

高2の冬から受験勉強を始める場合、最初から長時間の勉強を始めようとするのではなく、まずは毎日決まった時間に机に向かう習慣をつけることが大切です。

 
疲れている日や部活帰りなどは、短時間の勉強でも構いません。重要なのは、どれだけ疲れていても、絶対に勉強時間がゼロの日を作らないことです。

 
たとえば、通学中の電車内や就寝前の10分など、日常のスキマ時間も有効に活用しましょう。
 

今のうちから毎日机に向かう癖をつけておけば、高3になったときに抵抗なく長時間勉強できるようになります。 

 

英語と数学の基礎固めを行う

高2の冬から受験勉強を始める場合、まずは成績が伸びるまでに最も時間がかかる英語と数学の2教科に絞って対策を行いましょう。
 

英語は、単語帳1冊と基礎的な文法事項を完璧に頭に入れ、長文読解ができる状態まで仕上げます。
 

数学は、数I・Aおよび数II・B(C)の基本的な解法パターンを網羅し、基礎問題集を自力で解けるようになることが目標です。
 

この時期に最優先で取り組むべきは、英語と数学です。

 
様々な強化に手を出して中途半端になるのを防ぐとともに、高3になってから理科や社会の対策に十分な時間を割くためにも、しっかり土台を固めておきましょう。

 

模試を受けて現在の実力を測る

1月に実施される「共通テスト体験受験」などの模試を受け、現在の実力を把握しましょう。
 

高2の冬から受験勉強を始めるとなるとE判定が出ることも当然あるため、結果や点数を見て落ち込む必要はありません。

 

この模試は、現在の実力を知るためだけでなく、「英単語の知識が圧倒的に足りない」「数学のこの単元が抜けている」といった具体的な弱点を発見するために活用しましょう。

 
志望校のレベルと自分の実力との間に、どのくらいの差があるのかを正確に知り、苦手分野を特定することが大切です。 

 

 

受験勉強に出遅れた人がやりがちなNG行動

「早く追いつかなければ」という焦りから、無理な計画を立てて空回りしてしまう受験生は少なくありません。

 

間違った勉強法で時間を無駄にしてしまわないためにも、やりがちなNG行動を把握しておきましょう。

  

  • 全教科に手を出す
  • 基礎を飛ばして応用問題や過去問を始める
  • 睡眠時間を削るような無理な計画を立てる


全教科に手を出す

遅れを取り戻そうとして、理科・社会・国語まで同時に手を広げるのは、特にやってはいけない失敗パターンです。
 

科目数の多い国公立大学を志望する人は、「すべての教科を早く始めなければ」と考えてしまいがちですが、結果的に全科目が中途半端になってしまいます。
 

出遅れた分を挽回するためには、今はやらない科目を明確に決めることも重要です。
 

他の教科に着手するのは、英語と数学の基礎が固まってからでも決して遅くありません。
 

まずは、成績を伸ばすのに時間がかかる英語と数学の2教科に一点集中させ、基礎を固めていきましょう。

 

基礎を飛ばして応用問題や過去問を始める

「早く実践的な対策をしなければ」と焦り、英単語や英文法などの基礎を飛ばして、過去問や演習問題に手を出すのも危険です。
 

土台ができていない状態で応用問題をやり始めても、全く解けずに、勉強へのモチベーションを落としかねません。
 

そのため、まずは徹底的に基礎を固めることが重要です。
 

背伸びをせず、現在のレベルにしっかりと合った参考書を選び、何度も反復してインプットしていきましょう。

 

睡眠時間を削るような無理な計画を立てる

高2の冬からの遅れを取り戻そうとして、勉強時間を増やすために睡眠時間を削るような学習計画は絶対に立ててはいけません。
 

無理な計画を立てると、最初は頑張れても数日で挫折しやすく、「やっぱり自分には無理だった」と自己嫌悪に陥る原因にもなってしまいます。
 

睡眠時間を削るのではなく、スマートフォンを見ている時間など、日常生活の中で無駄に過ごしている時間を削る努力をしましょう。
 

残りの1年を1日でも無駄にしないために、日頃から十分な睡眠時間を確保し、体調管理を徹底することも非常に重要です。

 

高2冬からの巻き返しに必要な目安の勉強時間

高2の冬から受験勉強を始める場合、限られた時間を有効に使うためにも、毎日の勉強時間をある程度決めておくことが大切です。
 

高2の2学期は、平日は2〜3時間、休日は5〜6時間を目安にしましょう。

 

冬休みは6〜7時間、3学期は平日2〜3時間、休日7〜8時間程度を目安にするのがおすすめです。

 

特に平日は毎日2〜3時間を確保し、冬休み期間中や休日は5〜6時間以上を目標にするとよいでしょう。

 

ただし、単純に長時間勉強すればよいわけではありません。机に向かっている時間にどれだけ集中して密度濃く取り組めるかが重要です。 

 

高2冬からの受験勉強に関するよくある質問

ここでは、高2の冬から受験勉強を始める人が気になりやすい疑問について、具体的に解説していきます。 

部活が忙しくて冬休みも勉強時間が取れない場合はどうすれば良い?

回答:部活が忙しく、冬休みになってもまとまった勉強時間を取れない場合でも、勉強時間がゼロとなる日は作らないようにしましょう。

 

毎日、長時間机に向かうことが難しくても、少しでも勉強する習慣をつけることが大切です。

 

たとえば、通学中の電車やバスの中、部活の前後、寝る前などのスキマ時間を、英単語の暗記などに充てることができます。

 
今の時期に毎日勉強することへの耐性をつけておけば、部活を引退した後に本格的な受験勉強を始めやすくなります。 

 

今から塾や予備校に通い始めたほうが良い?

回答:今から塾や予備校に通うべきかどうかは、自分でどの程度勉強を進められるかを基準に考えるとよいでしょう。
 

まずは、自力で英語や数学の基礎問題集を進められるか、自学自習の習慣があるかどうかを確認してください。

 

何から手をつければよいのか分からない場合や、家だとどうしてもスマートフォンなどの誘惑に負けてしまう場合は、塾を活用するのが効果的です。

 

冬期講習や体験授業を利用して、強制的に勉強に向かわざるを得ない環境を作ってしまうのも一つの方法です。
 

ただし、塾に通う場合は教材費なども含めて年間でどのくらいの費用がかかるのかを確認する必要があります。予算面も含めて保護者としっかり相談したうえで決定しましょう。 

 

1年あればどのくらい偏差値を上げられる?

 

回答:高2の冬から正しい勉強法でコツコツと継続すれば、残り1年間で偏差値を10〜15以上アップさせることも可能です。


ただし、最初の数ヶ月は、英単語や文法、数学の基本的な解法など、これまでインプットできていなかった知識や基礎を固める時間になるため、成績が上がりにくいことがあります。


すぐに結果が出なくても焦らず、まずは春までは英語と数学の基礎をやり抜くことが大切です。 

 

まとめ|高2の冬がラストチャンス! 出遅れを挽回して志望校合格を掴み取ろう

高2の冬から受験勉強を始めるのは、決して早いスタートではありませんが、挽回できるチャンスはあります。

 

まずは毎日机に向かう習慣を身につけ、成績が伸びるまでに時間がかかる英語と数学の基礎を優先して固めましょう。また、模試を受けて実力や弱点を把握することも欠かせません。

 

高2の冬は出遅れを挽回するための重要な時期です。残り1年を無駄にしないためにも、今日からできることを一つずつ始め、志望校合格に向けて継続して勉強していきましょう。

 

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