「選抜入試はマッチングの入試である」とよく言われます。一般入試は模試を受ければ判定を受けることができ、「東大はE判定だけど、九州大ならC判定か」というように、偏差値で自分の志望校の合格可能性を判別することが可能です。

 しかし、選抜入試はそうではありません。「他の私立大学全部落ちたけど、早稲田大学のこの学部だけ合格した!」みたいな人がザラに出るのが選抜入試の面白いところです。

 だからこそ、選抜入試において重要なのは、情報を得ることです。その大学がどんな基準で自分を評価してくるのかをしっかりと理解しておくべきなのです。

 この記事では、早稲田大学と慶應大学という東京のトップ私立大学2つの求める人材・マッチする人の特徴をお伝えしようと思います。

早稲田大学と慶應大学のカラーは?

 まず、早稲田大学・慶應大学といっても、いろんな学部があります。学部によって求められる人材は違ってくるわけです。とはいえ、基本的な大学のカラーとして通底するものもあります。それはこのようなものになっています。

・早稲田大学のカラー:課外活動を積極的に行っている、挑戦意欲のある学生が評価される

・慶應大学のカラー:学内活動を積極的に行っている、学校の優等生だった学生が評価される

 さて、では早稲田大学のいくつかの学部の特徴をまとめておきました。

早稲田大学 国際教養学部
「英語が得意な人が有利!英検準1級が『最低』ライン!」

 早稲田大学の国際教養学部は、英語が得意な人が明確に求められます。英検1級や、TOEFL100点以上の人などは狙う意味があるでしょう。

 また、入学後に留学が必須の学部なので、高校時代に留学した経験のある人なども狙い目だと言えます。

 留学以外にも、英語でなにか活動していることがある人は合格しやすいです。英語ディベートや国際交流事業など、英語に関わる活動をしている人は狙うといいでしょう。

早稲田大学 社会科学部
「地方出身者が有利かも!」

 早稲田大学の社会科学部は、地域ブロックに分かれた受験システムが存在しているので、地方出身者が有利だと言えます。逆に都会出身の人はあまり狙わないほうがいいかもしれません。

 また、課外活動に積極的に参加している人や、全国レベルのコンテストで入賞している人などは合格率が高いと言えます。

 それ以外にも、スピーチコンテストや学生団体・地域ボランティアなどの活動に積極的に参加している人などは狙ってもいいかもしれません。

早稲田大学 政治経済学部
「帰国子女が有利かも!」

 「グローバル(海外就学経験者)入学試験」が存在し、海外での就学経験が評価されます。

 この入試形態は、日本の教育制度以外の課程で教育を実施する「日本国外に所在する外国の教育機関」で2年以上勉強した経験がある人が合格しやすい傾向にあります。求められる資格も英検ではなくTOEFL(iBT)または IELTS(Academic)のスコアデータとなっています。中学時代海外で過ごしていた人や、高校で2年以上留学していた人などはこの方式で合格することができるかもしれません。

慶應大学 法学部
「地方出身者が有利かも!」

 この学部では、A方式とB方式があり、B方式は早稲田の社会学部同様、地方ブロックに分かれています。B方式は、評定4.0以上が求められますが、条件さえクリアできていれば、地方生がかなり有利だと言えます。倍率も2倍ほどなので、条件に合う人は積極的に狙うといいでしょう。

 合格している人を見ると、生徒会に参加経験ある人や、評定が4.5以上が基本です。また、英語資格も準1級は持っている人が多いので、積極的に英検も取っておきましょう。

 先述したとおり、慶應大学は生徒会経験のある人や部長経験がある人、つまり「学校での活動」が評価される傾向がありますので、そこも意識するといいのではないでしょうか。

慶應大学 文学部
「読書感想文コンクール経験者は目指そう!」

 倍率が例年2〜3倍程度で、一次試験での書類の審査などもない、かなり敷居の低い試験になっています。しかし、二次試験の小論文で、かなり評価が左右されるので、しっかりと小論文対策が必要だと言えるでしょう。総合考査 I・総合考査 2の2つが行われます。

 また、評定が高い人や、国語が得意な人は狙い目だと言えます。合格者を見ていると、読書感想文コンクールで結果を出した人が多い傾向があります。生徒会経験がある人や部長経験がある人、ボランティアなどの活動をしている人が多いので、そこを意識するのもいいのではないでしょうか。

慶應大学 SFC
「自分がSFCで学ぶ意味が理解できている方におすすめ!」

 「選抜入試と言えばSFC」と言われるくらい有名な学部ですね。他の慶應大学の入試形態とは違って、課外活動に力を入れていた高校生が評価されます。

 そして、「将来SFCでの学びを通じてどうなりたいか」が描けていて、それを言語化できる人が合格する割合が高いですね。

 評定はあまり関係ありませんが、英語資格は準1級以上の人が多いです。

 また、高校生で起業していたり、NPOで活躍したり、政府と関わって活動したりと、「レベルの高い」課外活動をしている人が多いと言えます。何か既存のイベントに参加するというよりは、自分で団体を立ち上げていたり、自分が主体的になって起業している人が評価されるので、そういう人は目指してみてもいいのではないでしょうか。

 いかがでしょうか?自分に合った大学を目指してみてください!